浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第35章 秘密警察の「人狩り」
(18)
アレクは歯ぎしりをした
「ば、バカ野郎! オレたちは戦争をやってるんだぞッ! お前らは何をやってるんだッ!?
何を……」
その様子をみて黒いモビルスーツ〈マンハンターのジェガン〉は対人ガトリングガンを連射した!
それらのほとんどは〈プラグ〉の装甲をカンカン音をたてただけだったが、その流れ弾がソニアの肩を貫いた!
パァッ!と鮮血が飛び散る!
「……ジャマするなぁぁぁぁッッッ!!!」
アレクの〈グライテン〉は肩に担いでいた大型の質量バズーカを放ち、黒い〈ジェガン〉を一瞬のうちに炎にまみれさせた
そこへアレクの部下の〈ハイノート〉が通信ケーブルを放つ
「アレク隊長!いま本部から命令がきました!撤退ですッ! 撤退命令です!
小惑星が落ちてきますッ!」
「……バカ野郎ばっかりだな、この世界はッ!」
アレクは怒りで肩が震えた…
「マグリッドに連絡させろッ! ありったけのシャトルを街へ降ろせッ! 民間人を移動させるんだッ! お前らも行け! 広場の民間機を護衛しろッ!」
部下の〈ハイノート〉たちは高速で空を飛びながら地上の〈黒いジェガン〉たちを次々と殲滅していった
「ありがとう…アレク、 アンタのことは嫌いだけどお礼はするよ……」
ソニア・ミラーはハッチを閉じてシートに深く座り込む
肩からの出血が止まらない
ソニアはヘルメットを被ったままパイロットスーツの上半身を脱ぎ、下着姿になった
シートの足元へ片手を伸ばして、緊急時用のシリコンチューブのスプレーを取り出した
もともとはコックピットの気密性が無くなったときに修復させる水漏れ対策のものだが、これを直接自分の肩に噴射した
「ウグッッ!」
ゴム状の粘着物が傷口を強引に塞ぐ!
…数刻して見慣れぬシャトル、輸送艇が飛び交い始めた
キュール・シュランクとマグリッド、
ふたつの敵対する部隊はそれぞれが救援活動を始め、一時的に休戦する結果となった……
そして数刻後
空から巨大な“何か”がゆっくりと姿を現れ
それが信じられないほどの巨大な、コロニーぐらい大きな小惑星の姿を見せた!
恐怖の大王が地上へ舞い降りる…
小惑星〈フィフス・ルナ〉が落下してしまった…
アレクは歯ぎしりをした
「ば、バカ野郎! オレたちは戦争をやってるんだぞッ! お前らは何をやってるんだッ!?
何を……」
その様子をみて黒いモビルスーツ〈マンハンターのジェガン〉は対人ガトリングガンを連射した!
それらのほとんどは〈プラグ〉の装甲をカンカン音をたてただけだったが、その流れ弾がソニアの肩を貫いた!
パァッ!と鮮血が飛び散る!
「……ジャマするなぁぁぁぁッッッ!!!」
アレクの〈グライテン〉は肩に担いでいた大型の質量バズーカを放ち、黒い〈ジェガン〉を一瞬のうちに炎にまみれさせた
そこへアレクの部下の〈ハイノート〉が通信ケーブルを放つ
「アレク隊長!いま本部から命令がきました!撤退ですッ! 撤退命令です!
小惑星が落ちてきますッ!」
「……バカ野郎ばっかりだな、この世界はッ!」
アレクは怒りで肩が震えた…
「マグリッドに連絡させろッ! ありったけのシャトルを街へ降ろせッ! 民間人を移動させるんだッ! お前らも行け! 広場の民間機を護衛しろッ!」
部下の〈ハイノート〉たちは高速で空を飛びながら地上の〈黒いジェガン〉たちを次々と殲滅していった
「ありがとう…アレク、 アンタのことは嫌いだけどお礼はするよ……」
ソニア・ミラーはハッチを閉じてシートに深く座り込む
肩からの出血が止まらない
ソニアはヘルメットを被ったままパイロットスーツの上半身を脱ぎ、下着姿になった
シートの足元へ片手を伸ばして、緊急時用のシリコンチューブのスプレーを取り出した
もともとはコックピットの気密性が無くなったときに修復させる水漏れ対策のものだが、これを直接自分の肩に噴射した
「ウグッッ!」
ゴム状の粘着物が傷口を強引に塞ぐ!
…数刻して見慣れぬシャトル、輸送艇が飛び交い始めた
キュール・シュランクとマグリッド、
ふたつの敵対する部隊はそれぞれが救援活動を始め、一時的に休戦する結果となった……
そして数刻後
空から巨大な“何か”がゆっくりと姿を現れ
それが信じられないほどの巨大な、コロニーぐらい大きな小惑星の姿を見せた!
恐怖の大王が地上へ舞い降りる…
小惑星〈フィフス・ルナ〉が落下してしまった…