浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第36章 アナハイム・エレクトロニクス〜月の死の商社〜
(6)
何度かの休憩を挟み、レクチャーは続いた
受領までしばらく滞在することになりそうだ
〈グラナダ〉の街の中のホテルをとるつもりだったがアナハイムの担当者が施設内の宿泊所を提供してくれた
外来者向けの建物で社員寮というよりはビジネスホテルに近い雰囲気だ
「せっかくならツインルームじゃなくダブルにしてくれたら良かったのに!」
シンシアはふくれていた
「工場の視察者向けの宿泊施設にダブルなんて無いんじゃない?観光地じゃないんだから…」
「今を思えばシンガポールのコンドミニアムはめちゃくちゃ豪華だったわね…」
「あれはボクたちには不相応なグレードだったよね、ちょっとお金持ちになった気分だった」
「あ、今アンジェラかマリコを思い出したでしょう!」
「お、思い出してないよ!!」
「日傘をさしていたのにまだ肌に跡が残っているわ」
「……見せて」
シンシアは笑みを浮かべながら服を脱いでいった
全裸になって身体を見せつける
「……とても、綺麗だ」
「アンジェラやエリーのような胸があったらな…、もっとキミを夢中にさせるのに」
「……とっくに夢中だよ……」
「……抱いて、セックスがしたいわ!あなたをもっと夢中にさせるから!」
ふたりは抱き合った…
「シャワーは? このままスル?」
「うーん、……わたし臭うかしら?日本人は毎日シャワーを浴びるのよね、ドイツに居た頃は硬水だったから毎日浴びたら髪が痛んじゃうのよ…
月の水はどうかしら?」
「じゃあシャワールームでしよう、我慢できないから」
「私も我慢できない」
ふたりは笑いながらシャワールームへ向かった…
何度かの休憩を挟み、レクチャーは続いた
受領までしばらく滞在することになりそうだ
〈グラナダ〉の街の中のホテルをとるつもりだったがアナハイムの担当者が施設内の宿泊所を提供してくれた
外来者向けの建物で社員寮というよりはビジネスホテルに近い雰囲気だ
「せっかくならツインルームじゃなくダブルにしてくれたら良かったのに!」
シンシアはふくれていた
「工場の視察者向けの宿泊施設にダブルなんて無いんじゃない?観光地じゃないんだから…」
「今を思えばシンガポールのコンドミニアムはめちゃくちゃ豪華だったわね…」
「あれはボクたちには不相応なグレードだったよね、ちょっとお金持ちになった気分だった」
「あ、今アンジェラかマリコを思い出したでしょう!」
「お、思い出してないよ!!」
「日傘をさしていたのにまだ肌に跡が残っているわ」
「……見せて」
シンシアは笑みを浮かべながら服を脱いでいった
全裸になって身体を見せつける
「……とても、綺麗だ」
「アンジェラやエリーのような胸があったらな…、もっとキミを夢中にさせるのに」
「……とっくに夢中だよ……」
「……抱いて、セックスがしたいわ!あなたをもっと夢中にさせるから!」
ふたりは抱き合った…
「シャワーは? このままスル?」
「うーん、……わたし臭うかしら?日本人は毎日シャワーを浴びるのよね、ドイツに居た頃は硬水だったから毎日浴びたら髪が痛んじゃうのよ…
月の水はどうかしら?」
「じゃあシャワールームでしよう、我慢できないから」
「私も我慢できない」
ふたりは笑いながらシャワールームへ向かった…