浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第37章 メテオシュタイン
(6)
ダイアナ・ギルスベルゲンは戦闘宙域に戻りジェガン部隊と戦いながらも遠方のシャトルの様子が気になって戦いに集中出来なかった
シャトルが地球に降下しない程度に翼を破損させたが、なかなか宇宙ステーションのほうに向かないのだ
「なにやってんのよ、アイツは!
そんな深手じゃないでしょうに!
ぼやぼやしてたら燃え尽きてしまうのに…
わかってんのかな?」
いよいよシャトルが重力に引かれていく
ここが宇宙と地球の狭間
距離が離れていてもシャトルが落下していくのが見える
大気圏突入
吸い込まれるように地球へ落下していく
シャトルは徐々に摩擦熱で赤化していく
「もう! なんなのッ!?」
ダイアナは戦闘宙域を離れ、一直線にシャトルの元へ飛びたった
ダイアナの〈メテオシュタイン〉は手脚を収納して降下の衝撃を和らげて飛行してきた
まだ重力から離脱できる範囲内だ
モビルスーツでは推力不足で重力から逃れられないだろうが〈ガラクスイ〉シリーズなら容易いだろう
ダイアナ・ギルスベルゲンは慌てて問いかける
「先輩!ナオト! なにやってんのよ!早くバーニアを噴かしなさいよ!燃え尽きてしまうわ!」
「ダイア……ボクらは……するから……れて…」
ノイズが酷く、まともな交信は出来なかった
「なにッ!? 何て言ったの!わからないわ
ちょっと勘弁してよ!」
ダイアナの〈メテオシュタイン〉が降下出来るのはここまでだった
急制動をかけて留まる
シャトルは小規模な爆発を繰り返しながら真っ赤になって地球に落ちていった
「嘘でしょう?シャトルが故障したの?トラブルがあったの?私の牽制がいけなかった?
〈アクシズ〉の航路確保の命令と〈メテオシュタイン〉引き渡し後の鹵獲でアナハイムとのメンツも守れる作戦だったのに…!
宇宙ステーションにも仲間を手配済みだったのよ……、ナオト…、シンシア…」
シャトルは翼がもげていき、爆発しながら後方へ燃え尽きていく
かろうじて船体ボディは残っているものの、すでに赤く染まっていた
もともと大気圏突入用のシャトルだ
ボディには耐熱コーティングが施されてはいるのだろうが冷却ガスは途中で爆発を起こして四散していた…
ダイアナ・ギルスベルゲンは戦闘宙域に戻りジェガン部隊と戦いながらも遠方のシャトルの様子が気になって戦いに集中出来なかった
シャトルが地球に降下しない程度に翼を破損させたが、なかなか宇宙ステーションのほうに向かないのだ
「なにやってんのよ、アイツは!
そんな深手じゃないでしょうに!
ぼやぼやしてたら燃え尽きてしまうのに…
わかってんのかな?」
いよいよシャトルが重力に引かれていく
ここが宇宙と地球の狭間
距離が離れていてもシャトルが落下していくのが見える
大気圏突入
吸い込まれるように地球へ落下していく
シャトルは徐々に摩擦熱で赤化していく
「もう! なんなのッ!?」
ダイアナは戦闘宙域を離れ、一直線にシャトルの元へ飛びたった
ダイアナの〈メテオシュタイン〉は手脚を収納して降下の衝撃を和らげて飛行してきた
まだ重力から離脱できる範囲内だ
モビルスーツでは推力不足で重力から逃れられないだろうが〈ガラクスイ〉シリーズなら容易いだろう
ダイアナ・ギルスベルゲンは慌てて問いかける
「先輩!ナオト! なにやってんのよ!早くバーニアを噴かしなさいよ!燃え尽きてしまうわ!」
「ダイア……ボクらは……するから……れて…」
ノイズが酷く、まともな交信は出来なかった
「なにッ!? 何て言ったの!わからないわ
ちょっと勘弁してよ!」
ダイアナの〈メテオシュタイン〉が降下出来るのはここまでだった
急制動をかけて留まる
シャトルは小規模な爆発を繰り返しながら真っ赤になって地球に落ちていった
「嘘でしょう?シャトルが故障したの?トラブルがあったの?私の牽制がいけなかった?
〈アクシズ〉の航路確保の命令と〈メテオシュタイン〉引き渡し後の鹵獲でアナハイムとのメンツも守れる作戦だったのに…!
宇宙ステーションにも仲間を手配済みだったのよ……、ナオト…、シンシア…」
シャトルは翼がもげていき、爆発しながら後方へ燃え尽きていく
かろうじて船体ボディは残っているものの、すでに赤く染まっていた
もともと大気圏突入用のシャトルだ
ボディには耐熱コーティングが施されてはいるのだろうが冷却ガスは途中で爆発を起こして四散していた…