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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第38章 サイコ・クラングの逆襲

(3)

「はぁぁぁ……たまらない

 最高だ、クー!お前は私のものだ、絶対手放さない」


クーに貫かれながらヨダレを垂らすこともためらわずアースラは若いオトコに没頭した


もともと半身に大火傷を負ったアースラの身体

顔面も半分がケロイド状になってしまっている


クーから離れていた時期、オトコは居たもののそれは強制的なものばかりだった…


今更見にくい私など誰も愛してはくれない


快楽だけを求め、割り切ったほうが手っ取り早い


部下を脅して無理やり性交させたこともある


それでもすぐに役にたたなくなっていくのだ


やはり自分にはあのときの少年クーしか居ない


彼の副作用と私の欲望


利害は一致しているのだから


量感ある豊満な胸をもみしだかれ、たるんだ腹を押さえられながらも激しい動きを永遠と続けてくれる…


薬物の影響もあり、クーに絶頂は与えられなかった


果てしない性交


究極の精神崩壊


〈サイコ・クラング〉は初期のサイコミュ・デバイスを搭載しパイロット、クーの高ぶる感情とリンクして常に最大攻撃の状態を維持していく


アースラの傀儡となったクー

そして〈サイコ・クラング〉



それは〈キュール・シュランク〉のフリューゲル部隊でも止められないほどの脅威となっていった



〈フリーゲンF2やF3〉では太刀打ち出来ない

また地上のジム3、ジェガンの応戦も意味がなかった



浮遊空母〈キュール・シュランク〉の艦長ハンセンには時間が無かった


早急に宇宙港のシャトルを一機でも多く離脱させないと、小惑星アクシズ落下まで秒読みが始まっているのだ

 

ハンセン艦長は従来の編成を解き放ち〈対サイコ・クラング作戦〉として〈プロトタイプ・サイコフレーム部隊〉を臨時編成させ、最終防衛戦を立ち上げたのだった!


インド・アブドゥラ解放軍から参加する最初期の〈プロトタイプ・サイコフレーム〉機体、〈プラガーシュ〉


そしてゲルト教授が開発したプラガーシュの量産型〈プラグ〉


さらに〈プロトタイプ・サイコフレーム〉を既存の機体に融合させた〈フリーゲンF5〉こと、

〈サイコ・フリーゲン〉


3種の機体を編成させ、ニューホンコン宇宙港の争奪戦が始まった!

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