浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第8章 ~キアラ~
「キアラ、この病院の近くって大きな工場とか兵隊さんの基地とかあるのかい?」
ナオトは“こんな子供に聞いてわかるのかな?”と思いながらも、地元の子供なんだったらある意味“基地の子供”だよな、と脳内質疑していた
少女はナオトのほうを振り向きもせず、身を潜めたり、首だけを出してキョロキョロしたり、お笑いコントのような大袈裟なスパイごっこをしている
「そりゃあーあるよー!だって軍人さんの病院なんだからッ!」
「えっ!? ここ連邦の病院なのか?」
「うん、たぶん隣のおっっきな建物も、そんなカンジなんじゃない?知らないけどーー!」
外に出るまで誰とも会わなかったのでまったく気付かなかった
いや、誰にも会わなさ過ぎる
軍の病院ならもっと人の出入りが激しいはずだ
ん、ということはキアラも軍人の関係者なのかな?
ナオトは先程よりも緊張感が増してきた
この病院・・・・なんだかヘンだぞ
「キアラはどうしてここの病院にいてたんだい?・・・病気ってわけじゃなさそうだけど」
「検査だよ、ケンサ!忘れた頃にここに来るんだよーー!めんどくさいんだょねーー!」
「検査って、なんだ、どこか悪いのかい?」
「んーー、よくわかんない!わざわざこんな遠いトコまで飛んで来てさぁーー!キンバリーが来てくれたら良いのにさぁー!」
「なんだよ、急に怒りだしてッ!キンバリーって誰だよ」
ふたりは建物の隅に潜みながらボソボソ話しをしていた
「キンバリーはねぇー、お医者さん?学者さん?なんか色々ケンキューしてるんだよ」
「研究? キアラの検査して? もしかしてお前すごい病気なのか?」
「違うよー!キアラはねぇー、こう見えてもテンサイパイロットなんだよー!」
キアラは鼻息をあらげながら、子供っぽくぐふぐふ言ってる
「パイロットぉー!?お前がかぁー!?」
ナオトはまったく信じることなくバカにした態度をとっているが、当の少女はえらく自信ありげにニヤリと笑った
「キアラ、テンサイだからねーーーッ!」
ナオトは“こんな子供に聞いてわかるのかな?”と思いながらも、地元の子供なんだったらある意味“基地の子供”だよな、と脳内質疑していた
少女はナオトのほうを振り向きもせず、身を潜めたり、首だけを出してキョロキョロしたり、お笑いコントのような大袈裟なスパイごっこをしている
「そりゃあーあるよー!だって軍人さんの病院なんだからッ!」
「えっ!? ここ連邦の病院なのか?」
「うん、たぶん隣のおっっきな建物も、そんなカンジなんじゃない?知らないけどーー!」
外に出るまで誰とも会わなかったのでまったく気付かなかった
いや、誰にも会わなさ過ぎる
軍の病院ならもっと人の出入りが激しいはずだ
ん、ということはキアラも軍人の関係者なのかな?
ナオトは先程よりも緊張感が増してきた
この病院・・・・なんだかヘンだぞ
「キアラはどうしてここの病院にいてたんだい?・・・病気ってわけじゃなさそうだけど」
「検査だよ、ケンサ!忘れた頃にここに来るんだよーー!めんどくさいんだょねーー!」
「検査って、なんだ、どこか悪いのかい?」
「んーー、よくわかんない!わざわざこんな遠いトコまで飛んで来てさぁーー!キンバリーが来てくれたら良いのにさぁー!」
「なんだよ、急に怒りだしてッ!キンバリーって誰だよ」
ふたりは建物の隅に潜みながらボソボソ話しをしていた
「キンバリーはねぇー、お医者さん?学者さん?なんか色々ケンキューしてるんだよ」
「研究? キアラの検査して? もしかしてお前すごい病気なのか?」
「違うよー!キアラはねぇー、こう見えてもテンサイパイロットなんだよー!」
キアラは鼻息をあらげながら、子供っぽくぐふぐふ言ってる
「パイロットぉー!?お前がかぁー!?」
ナオトはまったく信じることなくバカにした態度をとっているが、当の少女はえらく自信ありげにニヤリと笑った
「キアラ、テンサイだからねーーーッ!」