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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第38章 サイコ・クラングの逆襲

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翌日、トランキュリティ軍から何度も〈サイコ・クラング〉奪還攻撃があったものの戦力不足により連邦軍に蹴散らされる結果となっていた


連邦軍の地上部隊はモビルスーツ〈ジェガン〉による防衛を、

空は浮遊空母〈キュール・シュランク〉部隊による防衛と両軍が組み合わされたことが功を奏していた


肝心の〈サイコ・クラング〉はあまりの巨体の為引き上げることが困難でいまだ港近くに水没したままである


地上部隊はモビルスーツの防衛だけでなく人海戦術で逃げたパイロットを捜索している


宇宙港制圧に失敗したトランキュリティ軍の敗残兵ばかりが炙り出され、それらしきパイロットはいまだ行方不明であった…



そんななか、突如無人の〈サイコ・クラング〉が起動を始めた!


コックピットハッチには解除チームが張り込んでいたが次々と海に投げ出される!


「なに? なんでこの子動いてるのッ?」


マリコのフリーゲンF4は上空を周回するものの近くには敵の姿は無く、浮上し始めた巨人を食い止めることが出来なかった



〈サイコ・クラング〉はあるじに呼ばれたかのようにゆっくりと浮上し、手脚を収納し移動形態をとる


ミノフスキークラフトにより宙に浮くとそのまま地上へ進んでいく



〈サイコ・クラング〉は反撃をしてこないものの、あらゆる攻撃を受け付けない


アンジェラの〈サイコフリーゲン〉は反応向上に特化しており、静かに上陸していく敵機に対して攻撃のかけようが無く市街戦へ余儀なくされてしまった…!


〈サイコ・クラング〉はニューホンコンの崩壊した街の中をゆっくりと移動していった…


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