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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第9章 ~敵襲~

「アレク隊長、読み通りですな」

中年の低い声だ


そして隊長と呼ばれた男は逆に甲高い声、子供のような声が異質だった


「あわてんじゃねーぞ、ローぺ!お前のスナイパー技術見せてもらうぞ」


「待ってました!このクラング〈ハイノート〉のいい練習台になりましょうて」


「ローぺ!てめぇ抜け駆けすんじゃねー、隊長ひでぇや、俺も遊びたいぜ」


「あわてんじゃねーつってんだろーが、ザンダーとヤンネには追いかけっこを頼むぜ」



ローぺ、ザンダー、ヤンネの3つの機体クラング〈ハイノート〉


そして大型機は隊長アレクの上位機種クラング〈グロウル〉


その巨大な姿は幾つもの装甲を重ねて取り付けたかのような重装備のフルアーマー機体だ


「フリーゲンが飛んでるってことは冷蔵庫〈キュールシュランク〉も近くに潜んでやがるな」


「アレク隊長!獲物を見つけてマグリット号に戻るなんて言い出さないでくれよ!」



「あたりめーだ、模擬訓練には飽きたところだ、軽く準備体操してやろーぜ」



合図とともに4機は散開した



ローぺは上に、


ザンダー、ヤンネは急降下していく



そして隊長機の巨大な〈グロウル〉は不気味に雲の中にゆっくりと隠れていった



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