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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第9章 ~敵襲~

バリバリバリッッ!!!



マリコが気づいたときには目の前のフリーゲンが直撃を受けていた!


「ラルフさんッッ!」



「ううー、くそ!パワーが上がらねぇ!直撃受けたみたいだが、かすめた程度だ」



「わたしが援護します!雲に逃げて下さい!」


「すまねぇ!」



マリコの駆るフリーゲン7は大きく旋回して2波に備えたが、近くに敵機の姿は見えない



「どこ?・・・・どこから撃ってきたの!?」



上空から撃ち下ろしてきたのに、上には敵機の姿がない


移動したにしても早すぎる


それか



よほどの遠距離から狙撃してきのか・・・・?



「狙撃?・・・・スナイパーカスタム機種なの?」



遠距離狙撃に特化したのなら狙い打ちされてしまう!



モビルスーツでも量産機GMのなかでもハイエンド機として有名なのがGMスナイパーカスタムだ


量産機でありながら高いスペックの上位機種に相当するはずだ


フリューゲルシリーズにもそんなものが生産されていたのか?


マリコは雲と雲の隙間を縫って飛行し、警戒した



その高度を下げた行為が、新たな危機を招いてしまっていた!



「読みが甘いぜ!」



マリコが伝ってきた雲の隙間の下方から、一体の見たこともない機体が近距離で迫ってきた!


凄まじいスピードで何かが伸びてくる


ビキビキビキビキッッ!!!


「きゃああああッッ!」



ヒートロッドにも似た電磁ムチがマリコの機体に絡み付く


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