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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第9章 ~敵襲~

「し、システムダウンしちゃう!」



マリコは雷電砲〈ブリッツ〉を連射した


何とか距離を保った



しかし何度も電磁ムチが伸びてきては連射ブリッツで対応していては持たない!



視界の悪い雲の中に潜んでやりすごさなければ



相手の電磁ムチの方向をメインに集中していると



まったく正反対のほうから稲光りが走った!



「か、囲まれてる!」



稲光りは凄まじい光を発しながら雲を蒸発させていく



「高速電磁砲ッッ!?」



あきらかにフリーゲンの雷電砲〈ブリッツ〉より高出力だ



フリーゲンの腕に内蔵された小型の内蔵兵器と異なり、


大型のアタッチメント兵器のようだ



で、あれば長期戦になるとこちらが続かない!



狙撃タイプ、

近接タイプ、

パワータイプ、



それぞれに特化した特殊部隊!



汎用機では太刀打ち出来ない!



とにかく1ヶ所にとどまらず、移動するしかない



上空からは見えない位置からの狙撃が始まった



交わして雲に逃げさせこめば電磁ムチ



そして隠れ蓑の雲ごと消滅させる大出力な攻撃



逃げても逃げても、敵の包囲網は抜けられない


なぶり殺しだ!



「マリコ!!!降下しろ!」



声の主はハンズィ隊長だ!



急降下!



雲を抜ける!

海面が見えた!




追いかける3機の特殊部隊



すると地上から猛烈なスピードで上昇してくる黒い機体



漆黒のヴァルキューレ、ハンズィ隊長の機体だ


ブースター付きの機体はまるでミサイルのように一直線に打ち上がっていく



3機が同軸上に近づいた瞬間、高出力の雷電砲〈ブリッツ〉がとどろいた!


いや、シンシア機が逆流放電の事故を起こした新兵器だ!


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