テキストサイズ

浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第40章 最終決戦〜①クラング・スクリームの猛攻

(4)

ソニアの機体プラグ・アインファッハはアレクのクラング・グライテンと激突していた!


重甲なスタイルに似合わず俊敏な動きを見せる白と金色のグライテン


下半身のブースターは4本脚のプロペラントタンクを器用に動かし急制動を何度も繰り返し、すさまじい圧をまともに受けながらもソニアに迫ってくる!


肩に設置された大型の質量バズーカは、直撃を避けても衝撃波がやってくる


また腰に配されたロケット・ラックもタイミングを見計らって、狙いすましたように襲ってくる


被弾しても比較的軽微な損害であるビーム兵器と異なり、実弾兵器はまともに食らえば戦闘不能にさせられてしまうだろう


弾数の制限があるものの、アレクは無駄撃ちなどするわけもなくポイントポイントに撃ち込んでくる


「ネパールでは手加減したが、今日ばかりはトドメを刺してやるぜ、ソニア・ミラー!」



プラグ・アインファッハはグライテンを巧みにかわしていく!


クルクル回転しながら少しでも直撃を受けないよう回避行動をとるソニア


プラグはプラガーシュの簡易量産型のため外観もヒューマノイド形態ではなく流線型の機体だ

ヒンドゥーの偶像崇拝を否定した無機質な機械兵器としたフォルム


腕の代わりに何本も伸びたアームがさまざまな武器を携帯してカスタマイズされている



外付け雷撃砲“ブリッツ・ダッシュ”が至近距離で炸裂する


「嫌な男アレク!ここで蹴りをつけるよ!」


「嫌味な女に興味は無ェ!墜ちろソニア・ミラー!」


二人の戦いに邪魔をさせまいとノマ・ナッジールのプラガーシュとドロレス、ロマーナのフリーゲン機は周辺の量産型敵機クラング・ハイノートを蹴散らしていく



「ソニア!こっちは任せて!思いっきり戦って!」



ストーリーメニュー

TOPTOPへ