テキストサイズ

浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第40章 最終決戦〜①クラング・スクリームの猛攻

(5)

どちらも急接近し、超近距離でお互いの武装を撃ち合う


ソニアの機体から伸びた武装アームから雷撃砲“ブリッツ・ダッシュ”が炸裂する!


アレクの機体の片腕を爆散させた!


その代わり、グライテンの残された片腕は肘から反転してかぎ爪状のビームクローを展開、ソニア機のコックピットハッチを破壊した!


衝撃でコックピット内部は激しく揺さぶられ、中のソニアは口から汚物を吐き出して失神してしまった!


ビームクローはそのままプラグ・アインファッハのブースター部ごと切り裂いて機体は二つに分離し、後ろ側は凄まじい光りを放って爆発してしまう


コックピットのある前部はそのまま放り飛ばされてしまった



クラング・グライテンはそれを掴んで離さなかった



「ソニアーーーーーーッッ!!!!」



後ろからノマ・ナッジールのプラガーシュが急接近してくる!


グライテンは4本ブースターを噴かせ、ひらりとかわすとプラガーシュの上からソニア機の残骸を叩きつけた!



「生意気な女を返すぜ!どうせあの衝撃なら中のパイロットの身体も全身痛めつけられてるだろうよ!もし生きてたら言っとけ、もう俺の前に現れるな、とな!」


クラング・グライテンは接触通信でプラガーシュに伝えるとすぐにまた別の戦場へ飛び立ってしまった…


「み、見逃してくれた…?」


ノマ・ナッジールは死を覚悟していたため拍子抜けしてしまった


それよりもソニアが心配だ


プラガーシュから何本もの武装アームが伸びてソニア機の残骸を掴んだ


「ドロレス!ロマーナ!私は一度帰還してからすぐに戻ってきます、あなたたちはアンジェラ隊の援護に回って!2人だけで行動せずに僚機と合流するのよ」


「了解、隊長をお願いします」

「副長も気を付けて!」


プラガーシュは全速力でキュール・シュランクへ向かったのだった……


ストーリーメニュー

TOPTOPへ