浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第40章 最終決戦〜①クラング・スクリームの猛攻
(12)
数時間後、ソニアが目覚めたとき全身の筋肉痛が彼女を襲っていた
タオが仕事の合間をぬって医務室へ訪れるとソニアから湿布貼りを依頼された
下着一枚だけの姿になり、先に熱いお湯をくぐらせたタオルで全身拭いてもらう
ちょうど湿布を貼ってる途中でアキラも医務室にやって来た
「わぁ!ごめんなさい!」
「いいよ、照れるなよ…、一緒にシャワーを浴びた仲じゃないの!
……それにこんなにポロボロの姿を見せてゴメンね、他の女性はもっと綺麗な身体をしてると思うと、こちらこそ申し訳ない気持ちになるよ」
「そんなことないよ、ソニアは綺麗だよ」
ソニアとタオは思わず笑みを浮かべてしまう
ソニへ憧れるアキラの想いが、子供らしく直球だなと思うと微笑ましいのだ
全身に湿布を貼り終え、肌着代わりのタンクトップを着るとソニアはベッドから起き上がり医務室を出た
「どうせ私が止めてもソニアは聞かないでしょ」
タオはふてくされた言葉と裏腹に
どうか無事で帰ってきて、と心の中では神様に懇願するのだった…
エレベーターに乗り込むとアキラはマーカスとの約束を早速破って、彼の言葉を伝えた
「そぉか、フリーゲンは残ってないんだね…、
でも…、マーカスに考えがあるのだとしたら、私は多分これしかないと思うんだ」
二人は下層まで降りて格納庫に辿り着く
奥の隔離された方向にマーカスが作業をしている
その陰から白い機体が見えている
「……やっぱり!そうかと思ってたんだ」
白い機体、可変機の新鋭機〈シュターム〉
青い1号機はハンズィ隊長が搭乗し、赤い2号機はシンシアからソニアに移譲されたがインド戦線で破壊されてしまった
3番目の機体〈白いシュターム〉は予備パーツとして解体される予定だったが、そのまま格納庫の奥に保管されたままだったのだ
マーカスが密かに整備してくれているのを察したソニアは再びエレベーターに戻って自室のフロアのボタンを押した
数時間後、ソニアが目覚めたとき全身の筋肉痛が彼女を襲っていた
タオが仕事の合間をぬって医務室へ訪れるとソニアから湿布貼りを依頼された
下着一枚だけの姿になり、先に熱いお湯をくぐらせたタオルで全身拭いてもらう
ちょうど湿布を貼ってる途中でアキラも医務室にやって来た
「わぁ!ごめんなさい!」
「いいよ、照れるなよ…、一緒にシャワーを浴びた仲じゃないの!
……それにこんなにポロボロの姿を見せてゴメンね、他の女性はもっと綺麗な身体をしてると思うと、こちらこそ申し訳ない気持ちになるよ」
「そんなことないよ、ソニアは綺麗だよ」
ソニアとタオは思わず笑みを浮かべてしまう
ソニへ憧れるアキラの想いが、子供らしく直球だなと思うと微笑ましいのだ
全身に湿布を貼り終え、肌着代わりのタンクトップを着るとソニアはベッドから起き上がり医務室を出た
「どうせ私が止めてもソニアは聞かないでしょ」
タオはふてくされた言葉と裏腹に
どうか無事で帰ってきて、と心の中では神様に懇願するのだった…
エレベーターに乗り込むとアキラはマーカスとの約束を早速破って、彼の言葉を伝えた
「そぉか、フリーゲンは残ってないんだね…、
でも…、マーカスに考えがあるのだとしたら、私は多分これしかないと思うんだ」
二人は下層まで降りて格納庫に辿り着く
奥の隔離された方向にマーカスが作業をしている
その陰から白い機体が見えている
「……やっぱり!そうかと思ってたんだ」
白い機体、可変機の新鋭機〈シュターム〉
青い1号機はハンズィ隊長が搭乗し、赤い2号機はシンシアからソニアに移譲されたがインド戦線で破壊されてしまった
3番目の機体〈白いシュターム〉は予備パーツとして解体される予定だったが、そのまま格納庫の奥に保管されたままだったのだ
マーカスが密かに整備してくれているのを察したソニアは再びエレベーターに戻って自室のフロアのボタンを押した