テキストサイズ

浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第41章 最終決戦 〜②爆誕!サイコ・クラング mark2〜

(4)

短時間の同期訓練を終わらせてソニアとアキラは自室へ戻った


「ソニア、ボクが一緒に乗ったほうが良い結果になるんだったら、ボクも連れて行ってよ」


「な、何言ってんの…!まだアナタは子供なのよ、連れていけるわけないよ」


「でも……」


「心配してくれてるんでしょ、ありがとう

 アキラはやさしい子だね

 大丈夫、きっと今頃マーカスたちが私に力を与えてくれるから!

 私はそれまでじっと準備をしておくの、いつでも飛べるようにね

 だから、またサンドイッチ作っておいて!」



アキラは泣きそうな顔を伏せてソニアに抱きついた



「大丈夫だよ、お母さんのシャトルはきっと守りきるから」


「…それもあるけど…、

 ボクはソニアが心配なんだよ…
 また無茶しそうで…」


アキラは先の想像するだけで号泣し始めた


「なんだよ、タオから心配症が移ったのかい?」


アキラの肩にそっとやさしくソニアが手を回し、抱き締めてやった



屈んだソニアの髪がアキラの顔に触れて、涙が伝っていく



嗚咽が止まらないアキラに、ソニアはいつまでも背中をさすってやるのだった…



ストーリーメニュー

TOPTOPへ