浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第41章 最終決戦 〜②爆誕!サイコ・クラング mark2〜
(6)
戦場は激しさを増している!
ラルフ小隊がシュメッターリングたちの攻撃をかわし空域を離れると、すかさずヴァイカート小隊が上空からシュメッターリングに襲いかかる!
散開するシュメッターリングは追わず、そのまま小隊は下降していく
「ヤツら、また離れたよ」
「相手にされてないみたいね」
「あ、でも別動隊が来たよ」
「何回も来るね」
「何回来ても本気で来ないよ」
「わたし、向こうのほうに行ってくるね」
「あ、じゃあわたしも!」
「じゃあわたしも行こうかな?」
シュメッターリングの幼いパイロットたちは我慢出来ずにキュール・シュランクの部隊から離れてマグリッドの部隊へ移動していった
名も無きクローンの少女たちは戦果をあげることに夢中だ
彼女たちは、あるじであるスティーブ・グリメットに褒めてもらおうと必死に戦っているのだ
親も無く、家族も居ない少女たち
彼女たちからしてみればスティーブは父であり、兄であるし、アリッサは母でもあり、姉でもあると捉えていた
あのふたりに褒められたい一心で目の前の敵を落としていきたいのだから
「ヤツラ、ようやく諦めたな
“蝶モドキ”は強力なだけに厄介だ、マグリッドと仲間割れして戦力が少しでも削いでくれたら助かるんだけどな」
ヴァイカートは繰り返される消耗戦にようやくひと息つけるのだった
「ヴァイカート!そうも言ってられないぞ!
上を見ろ!」
「ピーヴィー?」
自分より目上のベテランパイロット、ピーヴィー・レイジィの呼び掛けによりヴァイカート小隊は四方に散開した
雲の隙間から巨大な四角い物体が現れたのだ!
紫色の巨大な物体は〈フリーゲン〉の機体の3倍以上もある重厚さだ
上空からゆっくりと下降してくると、そのマシーンはゆっくりと機体を変化させていった!
内側からゆっくり開いていくと、いくつかのパーツは腕に、
いくつかのパーツは脚を模した2本のブースターに
紫色の全体像にあちらこちらイエローのアクセントが見受けられる
そのアクセントは大型メガ粒子砲の発射口だ!
「こ、こいつは……、
〈サイコ・クラング〉!?
まさかッッ!!」
戦場は激しさを増している!
ラルフ小隊がシュメッターリングたちの攻撃をかわし空域を離れると、すかさずヴァイカート小隊が上空からシュメッターリングに襲いかかる!
散開するシュメッターリングは追わず、そのまま小隊は下降していく
「ヤツら、また離れたよ」
「相手にされてないみたいね」
「あ、でも別動隊が来たよ」
「何回も来るね」
「何回来ても本気で来ないよ」
「わたし、向こうのほうに行ってくるね」
「あ、じゃあわたしも!」
「じゃあわたしも行こうかな?」
シュメッターリングの幼いパイロットたちは我慢出来ずにキュール・シュランクの部隊から離れてマグリッドの部隊へ移動していった
名も無きクローンの少女たちは戦果をあげることに夢中だ
彼女たちは、あるじであるスティーブ・グリメットに褒めてもらおうと必死に戦っているのだ
親も無く、家族も居ない少女たち
彼女たちからしてみればスティーブは父であり、兄であるし、アリッサは母でもあり、姉でもあると捉えていた
あのふたりに褒められたい一心で目の前の敵を落としていきたいのだから
「ヤツラ、ようやく諦めたな
“蝶モドキ”は強力なだけに厄介だ、マグリッドと仲間割れして戦力が少しでも削いでくれたら助かるんだけどな」
ヴァイカートは繰り返される消耗戦にようやくひと息つけるのだった
「ヴァイカート!そうも言ってられないぞ!
上を見ろ!」
「ピーヴィー?」
自分より目上のベテランパイロット、ピーヴィー・レイジィの呼び掛けによりヴァイカート小隊は四方に散開した
雲の隙間から巨大な四角い物体が現れたのだ!
紫色の巨大な物体は〈フリーゲン〉の機体の3倍以上もある重厚さだ
上空からゆっくりと下降してくると、そのマシーンはゆっくりと機体を変化させていった!
内側からゆっくり開いていくと、いくつかのパーツは腕に、
いくつかのパーツは脚を模した2本のブースターに
紫色の全体像にあちらこちらイエローのアクセントが見受けられる
そのアクセントは大型メガ粒子砲の発射口だ!
「こ、こいつは……、
〈サイコ・クラング〉!?
まさかッッ!!」