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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第41章 最終決戦 〜②爆誕!サイコ・クラング mark2〜

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ヴァイカート小隊はそれ以上仕掛けることは無く、下降して雲の中へ逃げ込んだ


その直後!


さらに上空から新しい光りが現れた!



プラガーシュ!



インドのアラファト州解放軍が、月からの情報を得て開発された強力なフリューゲル


パイロットはアニーカ・カリード!



凄まじいスピードで急降下してメガ粒子砲の死角から攻撃を仕掛ける!


「来たな、インドヤロー!!」


プラガーシュは真っ直ぐサイコ・クラングmark2に襲いかかる!



ボディ側面から何本ものアームが展開させ、ビーム砲を放つ!


さらに時間差でガトリング砲も放って防御の隙きを与えない!


サイコ・クラングmark2は両腕を上げ、防御の構えをとるものの、ボディは耐ビームコーティングが施されており、またガトリング砲ごときで破られるような薄い装甲でも無かった



プラガーシュはすれ違いに新たなアームを展開させ、ビームサーベルで斬りつけた!



接触攻撃は出来た!


だが耐ビームコーティングにより効果は皆無であった


アニーカ・カリードはそのまま下降して下方の雲の中に消え去ってしまった



「…なんだ、もう終わりか!?

 まだまだ楽しませてくれよ!」


続けて上空からラルフの黒い〈ヴァルキューレ〉
そしてヨルグとダークの2機の重装備型〈フリーゲンF3〉が縦横無尽にビーム砲とミサイルの雨を降らせていく!


〈ヴァルキューレ〉の猛スピード!

〈F3〉の背中に搭載された大型キャノン!


撹乱されるサイコ・クラングmark2!


トルネードのように空に渦巻きが起きる!


天地がひっくり返ったように暴風の中、4機は激しい攻防を繰り広げた!


「次は俺だ!」

「次は俺だ!」

「次は俺だ!」


「うるせェェェーーー!!!」


メガ粒子砲が嵐の中を進む!



ラルフの〈ヴァルキューレ〉がギリギリかわす!


そのすきにダークのF3がサイコ・クラングmark2の背中に取り付いた!



「この至近距離で実弾はどうだ?」




ドォォォッッッ!!!



爆炎をあげるサイコ・クラングmark2!


炎がおさまった頃、煙の中から無傷の紫色の巨体が飛び出して来る!


「ば、バケモノかッッッ!!!」


ラルフ小隊は空域から早々に引き上げざるを得なかった…


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