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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第41章 最終決戦 〜②爆誕!サイコ・クラング mark2〜

(12)

「でも、みなスティーブ様を慕っておりますわ」


「私も彼女たちを自分の娘のように思っています、しかし彼女自身は“道具”として扱ってほしいとまで言ってきました

 彼女たちは“名前”をつけられることまで拒んできたのです!


 そんな影響を与えていた“オリジナル”


 人間実験〈エターナル計画〉の最重要人物“アレク”から生まれた人工受精児が“オリジナル”だと聞いております


 あのカスタム機のパイロット、もしかするとその“オリジナル”なのではないかと思うのです


 “姉妹殺し”をさせるわけには、

  いきません!」


スティーブ・グリメットは自分で語りながら涙が止まらなかった



そしてそのまま格納庫へ走り去ってしまう



アレクの体外受精児“キアラ”


そのキアラのコピー遺伝子にプラスアルファの要素を付け加えられた〈シュメッターリングの少女たち〉



残酷な戦いを止めるため、スティーブ・グリメットは自ら〈シュメッターリング〉に乗り込んでいったのだった…


娘たちを守るため…


そしていまだ見知らぬ“娘の姉”を止めるため…


〈イムカー〉



養蜂の主の責任として、スティーブ・グリメットは自ら戦場に向かった!



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