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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第41章 最終決戦 〜②爆誕!サイコ・クラング mark2〜

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その頃

アレクの駆る〈サイコ・クラングmark2〉は繰り返されるハンズィたちの消耗戦に辟易していた


友軍の量産機のピンチはキアラの〈スクリーム〉がフォローしてくれてるので任せていいだろう


こちらのキュール・シュランク部隊のほうを自分が抑えていかないと空域が奪えないことがわかっっているアレクだったが、拍子抜けするような戦い方にもううんざりだった


「このまま戦い続けていても抑え込んだとは言えんな、とは言えキアラとハイノートたちのほうに回るわけにもいくまい、さてどうしたものか


 ……ん? 宇宙港のあの動き?


 なるほど、キュール・シュランク部隊が初っ端から前に攻めこんでいたのはシャトル発射を悟らせないためだなッ!? ならば!」


〈サイコ・クラングmark2〉はキュール・シュランク部隊を無視して戦闘空域から離脱、降下していく!



それをハンズィたちも確認した



「まずい、さすがに気づかれちまったか
 ラルフ!ヴァイカート!マリコ!波状攻撃は中止だ!シャトルの射出圏内に敵機を向かわせるなッ!カウントダウンはすぐだぞッ!」


すでに〈サイコ・クラングmark2〉はヒューマノイド形態から飛行形態に可変させ、空に射出するための滑走路に攻撃を始めていた!


シャトル発射はもう間もなくだ


アレク機の動きを読んで、キアラ機も射出圏内へ回り込む

それに続く量産機の〈ハイノート〉たち


獲物を逃さず〈シュメッターリング〉たちも滑走路へ集まっていく…!


入り乱れるビームライフル!


攻撃を受ける滑走路!


地上の緑地帯からはゆっくりと格納庫の扉が開く!


戦場は敵味方が入り乱れたシチューの鍋の中のような賑わいだ!


後ろからも上からも、全方位的に戦闘が続く!


キアラの〈スクリーム〉が〈シュメッターリング〉たちの前に立ちはだかった瞬間!


援軍を率いたスティーブ・グリメットの部隊がなだれ込んできた!


「やめなさい、カスタム機のパイロット!」


「なんだ?何をやってる、コイツ
 ここは戦場だよッ!?」


キアラは当惑した


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