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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第41章 最終決戦 〜②爆誕!サイコ・クラング mark2〜

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「キミたちは戦ってはいけないッッ!!」


「スティーブ様ッ!」

「スティーブ様ッ!」

「スティーブ様ッ!」


「ここは     戦場なんだぞーーーッッ!」


鉄の蝶たちの前へ飛び込むキアラの〈スクリーム〉


スティーブ機も正面に盾のようにさらけ出す!


「敵の陽動に乗るな、キアラッ!」


上空からアレク機の巨体がゆっくり降りてくる


アレク機に率いられるかのようにキュール・シュランク部隊が全体を旋回しながら近づいてくる


アレクの巨大な要塞は再び手足を伸ばし、変形していく…


ヒューマノイド形態からホバリングしたかと思えば、全方向にメガ粒子砲を放射した!


続けてキアラのスクリームからも4つ肩バインダーをグリグリと可動させながらメガ粒子砲を乱射する!


シュメッターリングだけにとどまらず、味方機のクラング・ハイノートも次々と被弾していく!


フリーゲンたちも避けきれない!


シュメッターリングも落とされていく!


悪魔のマシーン!


他の機体のゆうに3倍近くある巨大な悪魔はまわりのビーム攻撃も受け付けず、容赦なく無差別攻撃を乱射した!


悠然とホバリングする悪魔!


誰も悪魔を止められない!



「や、やめろ! やめてくれぇ!!!」


スティーブ・グリメットの絶叫がこだまする!



…そこへ!



凄まじいスピードで急接近する一機のフリューゲル機



一直線に〈サイコ・クラングmark2〉へ突撃してくる!






白い〈シュターム〉3号機!!






慌ててアレクとキアラが回避運動をとる!



近距離にまで最接近した〈シュターム〉はアレクとキアラの目の前で急制動して停止


したかと思えばくるりと羽根を閉じてヒューマノイド形態に変形した!


腕に取り付けられた外付けの〈浮遊機雷〉を放つと、再び飛行形態に戻った


「な、なにッ!?」


アレクとキアラは応戦する間もなく飛び去ったシュタームに何も出来ず、機雷は一斉に爆発した!


近距離での質量攻撃!


ビームコーティングも役に立たない!


いくつかのサブカメラやスラスターノズルがまんまと被弾した


「どこ行きやがったッ!?」


アレクはシュタームが飛び去った上空を見上げる


だが、予想に反して下の海面側からシュタームが上昇してきた!

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