浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第42章 最終決戦〜③空の狩人、アレク
(10)
サイコ・クラングの指に捉えられたヴァルキューレだったが、握り潰される前に両腕をサイコ・クラングの首元に向ける!
遠くのソニアが叫ぶ!
「だ、ダメだよ!アンジェラ!そんな至近距離では……!!」
ヴァルキューレはハッチが開いたまま、至近距離での雷撃砲〈ブリッツ〉を放った!
バリバリバリバリッッッ!!!
高圧電流が一瞬で何もかも燃やし尽くす!
ジュッ!
サイコ・クラングのアレクも、ヴァルキューレのアンジェラも一瞬のうちに黒焦げつき、蒸発すると、続けてコックピットから爆発
二つの機体は炎を上げながら落下していった
「あああ……そんな……」
アンジェラの嘆きも虚しく、二機は海面にたどり着く前に空中で大爆発してしまうのだった…
アンジェラの意識がそよ風のようにソニアの頬を撫でた
“ソニア…、あとは任せたよ…、少し落ち着いたら船を降りて地上を旅するといい、タオも喜ぶよ…”
慟哭するソニアにアキラは何もしてやることが出来なかった
ドイツ
大気圏突入した〈メテオシュタイン〉は突入時の軌道が代わり、急遽〈完成版サイコ・フレーム〉を解析すべくハノーバー研究所にまわっていた
「シア、今…」
「うん、アンジェラだったね」
ふだん表情を崩さないシンシアだがナオトのほうに向き直ると彼の首の後ろに腕をまわし、涙を流した
シンシアは独り言のようにつぶやく
「……何いってんだ、姉は私のほうだぞ…」
ナオトもそよ風が頬を撫でた
「…ありがとうアンジェラ、わかってるよ」
ふたりは研究所の屋上でいつまでも空を見上げていた
サイコ・クラングの指に捉えられたヴァルキューレだったが、握り潰される前に両腕をサイコ・クラングの首元に向ける!
遠くのソニアが叫ぶ!
「だ、ダメだよ!アンジェラ!そんな至近距離では……!!」
ヴァルキューレはハッチが開いたまま、至近距離での雷撃砲〈ブリッツ〉を放った!
バリバリバリバリッッッ!!!
高圧電流が一瞬で何もかも燃やし尽くす!
ジュッ!
サイコ・クラングのアレクも、ヴァルキューレのアンジェラも一瞬のうちに黒焦げつき、蒸発すると、続けてコックピットから爆発
二つの機体は炎を上げながら落下していった
「あああ……そんな……」
アンジェラの嘆きも虚しく、二機は海面にたどり着く前に空中で大爆発してしまうのだった…
アンジェラの意識がそよ風のようにソニアの頬を撫でた
“ソニア…、あとは任せたよ…、少し落ち着いたら船を降りて地上を旅するといい、タオも喜ぶよ…”
慟哭するソニアにアキラは何もしてやることが出来なかった
ドイツ
大気圏突入した〈メテオシュタイン〉は突入時の軌道が代わり、急遽〈完成版サイコ・フレーム〉を解析すべくハノーバー研究所にまわっていた
「シア、今…」
「うん、アンジェラだったね」
ふだん表情を崩さないシンシアだがナオトのほうに向き直ると彼の首の後ろに腕をまわし、涙を流した
シンシアは独り言のようにつぶやく
「……何いってんだ、姉は私のほうだぞ…」
ナオトもそよ風が頬を撫でた
「…ありがとうアンジェラ、わかってるよ」
ふたりは研究所の屋上でいつまでも空を見上げていた