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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第2章 ~ハンセン艦長~

ナオトは会話しながら脈をとられ、眼球や舌の基本診察を受ける

やがて白髪まじりのダンディーな士官が入室した

「話ししながらで良いかい?」

女医はうなづくと席を離れた

「私はハンセン、ここの代表者だ
我々は現在特殊任務を作戦中だ、
私の官位とここの場所は言えない

キミのIDは確認した、ナオト・サカモト候補生
奇跡の生還だな、まさにラッキーボーイだよ!空の女神に感謝するんだな」

「…生還、ボクの部隊はどうなったのでしょうか」

「うむ、残念ながら我々には軍からの情報は無い
特務中は友軍との接触は無い
しかし衛星画像から確認するとキミの基地は壊滅状態だった…
残念だよ」

ナオトは顔を伏せて聞いていた

「キミのケガは大きくはないが、肩や脚の骨折があるようだ
当分は安静にするんだな
4週間後に今後の事を考えよう
もちろんキミが望むなら地上に戻してやることも可能だ
ここの施設に関しては行動を制限させてもらう
まぁまくしたてても頭が整理できんだろう、まずはゆっくり休め
後でキミと私の窓口となる者を寄越す
意見はその者と相談しながら決めるといい」

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