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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第11章 ~帰還~

キンバリーは薄暗い部屋で陵辱されていた


手首は拘束され、首にも冷たい器具がつけられている


四つん這いにされ、背後から貫かれていた



貫いているのはまだ思春期のような風貌の少年アレクだ


親子ほど歳の離れた二人の交接は異様だった


激しい責めはどれくらい続いているのだろうか


キンバリーの表情からはやつれていた


「だらしない身体になったな、ドクター!」


「・・・・」



「キアラが戻ったとは言っても、アンタの管理不行き届きは罰しないとなぁ!」


「・・・・」



「シンシアに会ったんだって? アイツはこんな醜い身体はしてなかっただろう!

まだお子さまのままだったか? うらやましいだろう!

アンタたちは同い年だったはずだ! 若いままの友だちは憎かろうよ」


突かれるたびに、たるんだ腹が揺れる



「シンシアが関与していたパイロット、そして事故のマシン、データも無ぇ!

何にも残っちゃいねぇ! どこへ行っちまった? 誰がやった?」



「・・・・私は・・・・偶然病院で会っただけ・・・・パイロットの治療はしたけど昏睡だった

目覚めたときには・・・・シンシアが連れ出してしまった・・・・

結局、彼が何者なのかわからなかった・・・・

もちろんシンシアも何故あそこに居たのか・・・・」




「ふん・・・・正体なんざお見通しだ、あのタイミング、冷蔵庫しか居ねぇ

ヤツらは〈アクセプト〉の空軍だ、きっとバックに〈ガーディアン〉の企業絡みがついてるんだろうよ」



アレクは唐突に放出した

ラストスパートも無く、とつぜん行為に飽きたかのように終わりを告げた


キンバリーの胎内に熱いモノが広がる


「〈ガーディアン〉か・・・・、親の影に隠れてコソコソするヤツらめ!

〈アモルフィス〉に寄生する孫請けメーカーごときが、親に黙って夜遊びとは勝手過ぎるな」

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