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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第11章 ~帰還~

しかし〈アモルフィス〉社も一枚岩ではなかった


実際の開発を請け負っていたのは下請けメーカーの〈ガーディアン〉社であった


〈ガーディアン〉社は黙って親会社の言われたままの生産に終わらず、直の契約を欲しがった


また企業連合体は〈アモルフィス社〉や〈ガーディアン社〉が出資する〈トランキュリティ〉だけではなかった


数々の軍事メーカーが乱立していく


そのようなときに企業連合を抑えるために対抗組織〈アクセプト〉を連邦内に立ち上げた


連邦軍の中では小規模のグループだ




ナオトたちが所属する空飛ぶ空母〈キュールシュランク〉はアクセプトに所属しており、おおっぴらに動けない〈ガーディアン〉社が全面協力していた



また敵対する企業連合軍〈トランキュリティ〉は〈アモルフィス社〉の支援を受け、空飛ぶ岩石要塞〈マグリット〉を擁していた



かつてナオトが所属していた地上ガード部隊もトランキュリティに壊滅させられたのだった


〈キュールシュランク〉と〈マグリット〉


お互いが秘密裏に運用する実験部隊であった


ハンセン艦長の内容はナオトたち地上ガード部隊内でも〈影の部隊〉という噂になっていた



「影の部隊? ハッハッハッそんな映画みたいなこと言われてたのか? 現実はご覧通り新兵器の実験部隊だがな!」


ハンセン艦長は皮肉をこめて笑い飛ばした


「ヤツらの新しい新兵器の実験は続いている、現にアナハイム、オーガスタ、ムラサメと共通しているのは大型化だ!
 アモルフィスでも大型のフリューゲルシリーズの開発が噂されている
 クラング、フリーゲン、ヴァルキューレとは異なるマシンの噂が!」



ハンセン艦長の危機感は当たっていた






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