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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第11章 ~帰還~

部屋はナオトとシンシアの二人きりになった


「聞きたいことがあるのだろう?」


シンシアは口を開いた


「病院でのドクターとのことですか?でもプライベートのようでしたし・・・・自分が関知するものではありません」


気にはなるが、興味本意で詮索したくはなかった


ナオトは続ける


「それよりも、申し訳ありません!隠密部隊の情報を外部に漏らす結果になってしまいました・・・・」


「そこは・・・・そこはあまり大きな問題ではない、すでに数回の小競り合いはしていたわけだしな・・・・本当に重要な隠匿すべき内容は出資企業のほうだな」


「しかし・・・・」



「お前の機体の航行データだの、ヴァルキューレの改造パーツ程度、あまり意味は無いんだよ」


ナオトは答えられなかった



シンシアは続けた



「すでに新たな実験機の配備が予定されている・・・・、
 フリーゲンもヴァルキューレもいつかは旧式になる」


「新しい機体ですか・・・・」


「まだまだモビルスーツの時代だ、重力下ではモビルスーツよりも航空機動兵器のフリューゲルのほうが機動性が高いとしてもな・・・・フリューゲルは開発途上だからな・・・・、だから我々は生き延びて行かねばならない、より高みを目指してな

ともあれ、今のお前は身体を治すことだ」


シンシアはナオトの部屋を出ていった

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