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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第11章 ~帰還~

「航空兵器のフリューゲルは高速移動、一撃脱兎に優れ

機動歩兵のモビルスーツは戦場での機敏な行動が得意だろう?

新型機は高速で戦場まで航行し、戦場で機敏な行動で戦い、そして高速で戦場から離脱することを目的にしている」


「それって・・・・モビルアーマーの運用ですね・・・・、

アッシマーやギャプランのような・・・・」


「可変モビルアーマーTMAのコストダウン版だな、アモルフィス社としても月のアナハイム社モビルスーツや、オーガスタ研究所やオークランド研究モビルアーマーに抑えられてるのが現実だ、後続メーカーとしてはニッチな狙いかもしられんが連邦軍には売り込みたいところだろうな・・・・」




シンシアは話しながらホットコーヒーを淹れてくれた

簡易ドリップのものだが泥のようなインスタントよりマシだろう


「両手が包帯のままで持てるか?」


ナオトの手のひらは墜落事故の強打により打ち身、ひびが入っており固定されていた


両手でマグカップを包むように持ち上げる


「器用なものだな、言ってくれれば口許まで手助けしてやったのに」


「口許って・・・・」



「・・・・なにを考えている?  カップを持ってやると言ったんだ!」


「そうですよね」



「ふん、若い男は妄想狂だな」



「ボクのほうが歳上じゃないですか」



「・・・・」



「えっと・・・・お、同じくらい・・・・ですかね?」



「女性に年齢を確認するなんぞ野暮な男だな!」


「す、すいません」



「この世に生を受けたのは、私のほうが先だな」



「ああ、そうなんですね・・・・隊長ならティーンエイジャーに見えますよ」



「そりゃどうも・・・・」



シンシアは浮かない表情をしていた



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