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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第11章 ~帰還~

シンシア隊長が訓練を離れてからもナオトの訓練は続いていた


隊長機「ヴァルキューレ」のデータでのシミュレーションはそう違和感はなかった


ロストした愛機「クラング改」はヴァルキューレの予備パーツから構成されていたし、特に推力系はほぼ同じ高出力だったため搭乗経験が効いていた


「オーケー!ナオト、そろそろ切り上げよう!
お前さんの腕も限界だろー!
あんまりコン詰めるもんじゃないぜ!」

オペレーターのリトケが声をかけてナオトの訓練が終わった


ちょうど入れ違いでシミュレータールームに豊満な金髪美女、アンジェラが現れた


「やぁ、アンジェラ!調子はどうだい?
隊長機はアンタが乗ってんだろ?」


アンジェラはムッとした表情でオペレーターのリトケを睨みつけた


「調子が良かったら、こんなトコに来るかよッ!うまくいかねぇーから来たんだろーが!」


ナオトとリトケは顔を近づけた


「ウチの女性陣は機嫌が悪い」

「ですね、絡まれる前にボクは退散します(笑)」

「てめぇ、逃げやがって」



「なにゴチャゴチャ言ってんだい!
さっさと起動しやがれッ!」

アンジェラの怒号が飛んだ


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