浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第11章 ~帰還~
ヒーリングスペースは女性陣や年配のクルーには人気があったが、若いパイロットやエンジニアはあまり寄りつかない
ナオトもリハビリ中の退屈な時間に初めて入った
中は巡回できるような小径があり、中にはチチチ…と鳥の鳴き声がする
おそらくBGM代わりに流している声だと思うが、もしかすると本物の鳥が棲み着いているのかもしれない
広い空間なので鳥が居てもおかしくなかった
奥の方まで小径を進んでいくと展望できるような開けたスペースになった
そこのリクライニングチェアにシンシア隊長は居た
シンシアは横目でナオトの姿を確認したが
特に声をかけることもなく、無表情に空を見ていた
ナオトも気遣って、近くに寄りにくかった
どうしようか、遠くに距離を保ったまま立ちつくしているとシンシアのほうから声をかけてきてくれた
「……2つあるな、コーヒーか?」
金髪の美少女は見た目よりも少し低い声
パッと見はハイスクールのティーンズのようだ
その整った小さな横顔にナオトは目を奪われていた
「え? ああ、ハイ…コーヒー要りますか?
少し冷めてしまいましたが…」
シンシアは手を伸ばしてきたのでナオトは歩み寄って、プラスチック製の簡易カップを手渡し、隣のリクライニングチェアに腰をおろした
ナオトもリハビリ中の退屈な時間に初めて入った
中は巡回できるような小径があり、中にはチチチ…と鳥の鳴き声がする
おそらくBGM代わりに流している声だと思うが、もしかすると本物の鳥が棲み着いているのかもしれない
広い空間なので鳥が居てもおかしくなかった
奥の方まで小径を進んでいくと展望できるような開けたスペースになった
そこのリクライニングチェアにシンシア隊長は居た
シンシアは横目でナオトの姿を確認したが
特に声をかけることもなく、無表情に空を見ていた
ナオトも気遣って、近くに寄りにくかった
どうしようか、遠くに距離を保ったまま立ちつくしているとシンシアのほうから声をかけてきてくれた
「……2つあるな、コーヒーか?」
金髪の美少女は見た目よりも少し低い声
パッと見はハイスクールのティーンズのようだ
その整った小さな横顔にナオトは目を奪われていた
「え? ああ、ハイ…コーヒー要りますか?
少し冷めてしまいましたが…」
シンシアは手を伸ばしてきたのでナオトは歩み寄って、プラスチック製の簡易カップを手渡し、隣のリクライニングチェアに腰をおろした