浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第11章 ~帰還~
「キミは宇宙に上がったことはあるか?」
地上基地に勤務していたナオトなのでもともとスペースノイドではなかった
「ハイスクールのミッションで上がったくらいです…」
可憐な美少女は空を見上げながら話していた
「空は見上げるだけなら綺麗だが、ひとりでほおり出されるほど恐ろしいものはない…
私はあまり好きではないな…」
その言いぶりから隊長は宇宙に上がっていた時期があったんだろう
好きではないと言われるとナオトもそれ以上話しを広げにくかった
返事もせずにズズっとコーヒーをすする
シンシアは気にせず話しを続けていく
「宇宙空間の漂流は地獄絵図なんだよ…、
キンバリーと…あの女医と初めて会ったのは漂流したシャトルだったな…
ふふふ…、あのときはまだドクターも若かったな」
珍しくシンシアは饒舌だった
独り言のようなものだったが、普段ムダな話しをしない隊長だったのでナオトは少し緊張していた
今は穏やかに話しているが、ふとしたことでシミュレーター訓練での怒りが再燃するかもしれないと思うと恐ろしい…
ナオトは相づちすらうてなくなっていた
地上基地に勤務していたナオトなのでもともとスペースノイドではなかった
「ハイスクールのミッションで上がったくらいです…」
可憐な美少女は空を見上げながら話していた
「空は見上げるだけなら綺麗だが、ひとりでほおり出されるほど恐ろしいものはない…
私はあまり好きではないな…」
その言いぶりから隊長は宇宙に上がっていた時期があったんだろう
好きではないと言われるとナオトもそれ以上話しを広げにくかった
返事もせずにズズっとコーヒーをすする
シンシアは気にせず話しを続けていく
「宇宙空間の漂流は地獄絵図なんだよ…、
キンバリーと…あの女医と初めて会ったのは漂流したシャトルだったな…
ふふふ…、あのときはまだドクターも若かったな」
珍しくシンシアは饒舌だった
独り言のようなものだったが、普段ムダな話しをしない隊長だったのでナオトは少し緊張していた
今は穏やかに話しているが、ふとしたことでシミュレーター訓練での怒りが再燃するかもしれないと思うと恐ろしい…
ナオトは相づちすらうてなくなっていた