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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第11章 ~帰還~

ナオトがかつて在籍していた地上ガード部隊の防衛基地とはかなり仕組みが異なっている


改めて自分はいま正規軍では無いことを実感させられる


「キミのクラングのデータもチェックしたけど、意外にアンジェラと同じようなセッティングだと思う

アンジェラが得意とする動き方があるはずなんだが、彼女は私に影響されてしまって私のように動かしてしまっているんだろうな……

キミのセッティングは私のスピード重視とはまた少し違った感じだね


ストップ&ゴー、のメリハリが極端な印象だ


アンジェラが今苦労しているのは自分のメリハリの特徴を消してしまっているから苦労するんだ


私の影響を考えずに、自分の得意な部分を伸ばせば…


キミと似通ったセッティングになって、うまくコントロールも出来るようになるだろうな」



「それって、ボクでもヴァルキューレを操れるってことですか?」


「……そうだな……、他の連中はもっとガサツな癖ばかりだしな…

選択肢は少ないが、アンジェラかキミならうまくこなせるのかもな」


「ちょっとヤル気が出てきました!」


「まだまだ早いよ!ハイブリッド機をオシャカにしたのをもう忘れたの?

あの子を使いこなせていたら、ヴァルキューレの後任候補ぐらいにはなってたかもね」


「そ、そうですか……」


やはりまだまだここのパイロット層は厚いようだ


ナオトは自身の能力不足に落ち込みながらも、


ガード部隊のときとは違ったモチベーションに興奮してしまっていた


実験部隊は自分に合っているのかもしれない…


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