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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第12章 〜クラング・ハイノート

もともと連邦軍の基地があったインドネシアはオーストラリアに落下した史上最悪の作戦「コロニー落とし」の被害は凄まじかった


シドニーに巨大なクレーターを残した災害は東南アジア全体に津波となって押し寄せた


壊滅的ではあったが南米ジャブローからの地理的な観念からインドネシアの復興は比較的早かった


特にもともと連邦軍の基地があったカリマンタン島は復興の前線となるべく、数年で以前のような街を取り戻した



しかしタイは南端のプーケットは水没、

半島は失われ、大陸側のみがかろうじて残された


大陸側の南端パタヤのウタパオ国際空港を利用した軍事基地と民間の空港を併せもち、新たな拠点となっていった



その観点から連邦軍と企業連合との小競り合いが頻発


移動中のキュール・シュランク部隊も戦火に巻き込まれた




運悪く第1隊と第2隊の隊長は不在


二人の隊長は本体とは別に隠密行動を実行中で、新型機の受領にインドとのあいだ、ビルマに向かっていた


第1隊の副長ラルフが全体の作戦指揮をとりつつ

ラルフ隊と、第2隊の副長ヴァイカートとの2中隊が防衛している


が、戦況は芳しくなかった・・・




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