テキストサイズ

浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第12章 〜クラング・ハイノート

ナオトのヘッドセットからは艦内各地の情報がインカムで流れてくる


どうやらハンセン艦長は陸地側から離脱し、海上側に移動させ、飛び交う蚊トンボたちを振り払おうとしている


ナオトたち砲座もそれに呼応させ、陸地側からの増援機を各個撃破

さらに海側からの敵機を殲滅し、進路を確保させていた


固定砲座の弾幕は効果的で、近づく機体は徐々に減少していったものの


味方機のフリーゲンの数が少なすぎて空域確保まではいってなかった


1機の敵機が弾幕を抜けてきた!


浮遊空母キュール・シュランクのドテ腹に何発も雷撃を放ち、高速で甲板を滑るように滑空していく


ナオトはこちら側に来るのを察知し、砲座の向きを変える!


目視では確認出来ない!


しかしこれ以上近づけさせられない!


目視できなくても敵機にプレッシャーを与えることぐらいは出来るハズ!


ナオトはまだ見えない敵に向かってトリガーを引き続ける!


ナオトの乱発は確かに良いプレッシャーになったが、かえって敵機を甲板に貼り付かせることになってしまい、突然!敵機が目の前に現れた


「翔ばせない!ここで終わりだ!」


ナオトは上から下に向けて縦の動きで弾幕を貼る


万が一脱兎されても被弾出来る筈だ!


敵パイロットはそれも踏まえて、プレッシャーを張ってくる砲座を撃破せんと向かってきた


「ナオト、離れろ!来るぞ!」


クルーの声が届くが、ここで弾幕を休めるわけにはいかない!


「逃がさないぞ!」



猛スピードで直進してくる敵機!


甲板ギリギリに滑空してそれらを交わしている


パイロットはかなりの腕前だ


ストーリーメニュー

TOPTOPへ