テキストサイズ

浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第12章 〜クラング・ハイノート

敵機はすれ違いざまに砲座を叩こうと片腕の手首を振ってビームサーベルを取り出した!


「焼かれる!」



ナオトは覚悟したものの、トリガーから指は離さなかった


相討ち覚悟でコイツを落とすんだ!と自分に激を飛ばしていた



交差する瞬間、



ナオトの目の前にある強化ポリカーボネート製の窓いっぱいに敵機の姿が!


振り下ろされるビームサーベル!



ナオトの眼の前は光で包まれた!



熱さは感じない



ただ、ただ



まぶしい!



目が開けられない!



視界に広がる光のシャワー



これはビームサーベルを直撃された光なのか



それとも死とは、光に包まれていくものなのか



「ナオト!」



インカムからはマリコの声



光よりも音のほうが脳に伝わる



そのマリコの声の直後、脳天をつんざくほどの衝撃音!



バキバキバキバキバキバキ!!!!




鉄が折れる破壊音は、歯に響く


凄まじい音とともに



敵機は横から突撃してきた何かに転倒!


フリーゲン!


マリコ機か!?


2つの機体は絡み合いながらも転倒し続け火花を放ちながらナオトの視界から消えていった!



「マリコ!」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ