浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第12章 〜クラング・ハイノート
ナオトが立ち上がった瞬間、コントロールパネルが一瞬暗転、ブラックアウトした直後、火を出した
ここはもうダメだ!
ナオトは固定砲座から離れて、マリコの機体が流れていった方向へ走った
数百メートル離れた場所でフリーゲンと敵機クラング・ハイノートは止まっていた
2つの機体は既に起動停止しているようだ
ナオトは近くの非常口から酸素マスクを取り出し、甲板に上がった
運良くフリーゲンのコクピットハッチは低い位置で止まっており、ナオトは外から開閉スイッチに指が届いた
プシュ!
搭乗口は通常の動きで開く
ナオトはよじ登ってコクピットに潜り込んだ
マリコの意識はなかった
が、片足がビクンビクンと痙攣している!
「マリコ!マリコ!」
名を呼び続けるとかすかにマリコのうめき声が聞こえた気がする
ナオトはさらにマリコの名を呼び続けながら、痙攣する足を抱きしめていた
ぎゅっ!と足を握りしめてやると痙攣は治まっていった
うあっ
と少女の声
「良かった!マリコマリコ!」
マリコの意識はまだ戻っていなかったがとりあえず最悪のことにはなりなかったようだ
マリコはナオトの盾となり、命がけで救ってくれた
ナオトは機体がまだ動くのを確認するとハッチを閉じて、軽くスロットルを噴かせた
絡み合っていた敵機の腕がダラリと落ちて、二機は離れた
「まだ動ける!とりあえずマリコを降ろさないと…!」
ナオトは敵機が完全に沈黙しているのを一瞥し、その場を離れた
ここはもうダメだ!
ナオトは固定砲座から離れて、マリコの機体が流れていった方向へ走った
数百メートル離れた場所でフリーゲンと敵機クラング・ハイノートは止まっていた
2つの機体は既に起動停止しているようだ
ナオトは近くの非常口から酸素マスクを取り出し、甲板に上がった
運良くフリーゲンのコクピットハッチは低い位置で止まっており、ナオトは外から開閉スイッチに指が届いた
プシュ!
搭乗口は通常の動きで開く
ナオトはよじ登ってコクピットに潜り込んだ
マリコの意識はなかった
が、片足がビクンビクンと痙攣している!
「マリコ!マリコ!」
名を呼び続けるとかすかにマリコのうめき声が聞こえた気がする
ナオトはさらにマリコの名を呼び続けながら、痙攣する足を抱きしめていた
ぎゅっ!と足を握りしめてやると痙攣は治まっていった
うあっ
と少女の声
「良かった!マリコマリコ!」
マリコの意識はまだ戻っていなかったがとりあえず最悪のことにはなりなかったようだ
マリコはナオトの盾となり、命がけで救ってくれた
ナオトは機体がまだ動くのを確認するとハッチを閉じて、軽くスロットルを噴かせた
絡み合っていた敵機の腕がダラリと落ちて、二機は離れた
「まだ動ける!とりあえずマリコを降ろさないと…!」
ナオトは敵機が完全に沈黙しているのを一瞥し、その場を離れた