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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第12章 〜クラング・ハイノート

近くのラルフ機からピカッ!と合図がくる


「ナオト、あの機体は初めて見る機体だが、パイロットは知っている

もしヤツが“あのヨハン”なら無慈悲で残虐で有名なヤツだ!

本当にアンジェラを焼き殺してしまうぞ」



「ラルフさん!同時に波状攻撃かけます!」


「よし!やるぞ」



二機のフリーゲンは猛スピードで二手に分かれる


ナオトは右から、

ラルフは左から



二機は敵の黒いクラング・ハイノート“長爪”の周囲を旋回する


ラルフ機は水平に雷撃砲“ブリッツ”を何度もかけていく


敵機が交わすタイミングで背後からナオト機が急接近し、ビームサーベルで斬りかかる!



もちろんヨハンの“長爪”はラルフ機の射出を交わしながら、ナオト機を払いのける



そのタイミングでナオトは後退しながら雷撃砲“ブリッツ”を乱掃射!



そして離れたナオト機のタイミングで正面のラルフ機が猛スピードで急接近し、ビームサーベルで畳み掛ける



その交差を確認するまでもなく、ナオト機は旋回しながら今度は下方向から雷撃砲を放ちながら急接近していく


乱射と、近接攻撃を何度も繰り返し


小さなチャンスを探っていく



交わしていくだけでも捉えられたアンジェラ機への熱線は放たれまい


動きが止まった時点で、波状攻撃に狙われる


とにかく“長爪”の動きを押さえ込む


遠くにいた友軍機も異様な光の点滅に集まってくる


第2隊の副長ヴァイカートの機体だ


外からのライフルで援護射撃が加わる


3重の波状攻撃!


雷撃砲とライフルの射出スピードの違いが、複雑な攻撃となっている


接近と後退を繰り返していたナオトはこのタイミングで一番深くまで入り込み、斬りつける!






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