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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第12章 〜クラング・ハイノート

「せめて片腕だけでも斬り落とすッ!」



ビームサーベルは今までよりも高い出力!


「払いきれないぞッ!」



敵機の左脇から上に向けて斜めに斬り込ませる!


肩ごと堕ちろ!



ジュッ!



肩に接触する瞬間!



長爪が左肩をかばうように覆ってしまった!



代わりに焼きついたのは右爪の数本!


そして


長爪の二本を切り落す!


3本目は接触したものの、浅かった


だが一番の深手を負わせた!


さらに近距離での雷撃砲ッ!!


かばったはずの左肩に数発!


間髪いれずに再び振り上げた腕をそのままの勢いでクルリと手首を廻し、


一気にビームサーベルを振り下ろす!



兜割り!


敵機の頭上を狙う!


敵機のゴーグルフェイスの奥から、モノアイが光る



「遅いッ!」



ナオトは敵機の頭部を焼き切った!


メインセンサーがブラックアウトしているハズ!



今のうちに…!



ナオト機は腕を伸ばして、敵機に捕らわれているアンジェラ機を引っ張り上げんとする


が、まだ動きのある敵機はそうはさせじと、長爪をナオト機に振り上げる!



ナオト機はサーベルを抜ききろうとする動きで回避が遅れてしまう!


敵の長爪が迫って来る!


そのタイミング



背後から急接近していたラルフ機がビームサーベルを輝かせ、ナオトに迫りくる長爪を斬り落とした!



ナオトはアンジェラ機を掴むと、最大推力!


アンジェラ機を上空へ抜け出させた!



アンジェラ機を支えながら急上昇を試みる


交差接近していたラルフ機は離れながらも雷撃砲でナオト機を援護射撃!


ヴァイカート機もこのタイミングで下方からビームサーベル片手に斬りかかってきた!


が、


敵機もスラスターを噴かし、急上昇してきた

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