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悪魔的ドクター

第8章 安息

幸いにも先生はまだ入浴中で
シャワーの音が聞こえてくる。



曇り硝子にうっすら映るシルエット。


先生…今裸なんだよね…。




いかん、いかん

あたし今


ものすご~~~~く
変態的思考だったよ!?



マズイと思い
首を横に振って頭から消し去る。



気を取り直して
洗濯機に洋服等を放り込み
洗剤を投入しスイッチ・オン。



洗剤を下の棚に戻す際
洗濯機の隣にある棚に
先生の服が綺麗に畳んで置いてある事に気付き、ちょっとドキッとしてしまった。



あたしはいつから
変態になったんだろうか。




『そんな事はない』と
また首を横に振って消去。



「…掃除しよっと」



『ふぅー』と一息ついた


まさにその時だった。





ガチャッ…






「え…」



お風呂場の扉が静かに開き
下半身をバスタオルで巻いた先生が現れた。



「なッ、お前ッ」



いきなりあたしが目の前に立ってるから、先生も驚いている。



「あ、えとッ!あたしはただ洗濯をッッ」



面食らったあたしは慌てふためきすぐ足下にあった何かに気付かなかった。



そしてそれに
つまづいてしまった…





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