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悪魔的ドクター

第9章 ストーカー

━━━…資料室



『本当にストーカーだったらマジで気を付けた方がいいよ』なんて明里に忠告され、軽く返事をしたはいいけど…



「…何コレ」



あたしが利用している個室の
机の上に置いてあったメモ用紙に愕然とした。



それは
『好きです』と黒の細いペンで小さく書かれている、手のひらサイズの正方形の紙。


それ以外の宛名や差出人の名前は書いてない。



「さっきまでなかったのに…」



最初に入室した時は
そんな紙はなかった。


1度目の入室は
荷物を置いてすぐ
扉に【使用中】の札を掛けてから部屋を出た。


あいにく鍵の設備はない。




しばらくし資料を持って部屋に戻り、メモに気付いた。



だからたぶん
1度部屋を出て行った時にでも
誰かが入れたんだろう。



じゃあ誰が?誰に…?



この個室は
誰がどこを使うか決まりはない。

好きな時に空いてる部屋を使っていい。


あたしもいつも部屋はバラバラ。

今日も空室を見付けて入ったのが偶然にもここ。







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