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悪魔的ドクター

第2章 合コン

「え…」



合コンのメンバーの中に
速水先生がいるではないか。


なぜこの人がいるんだろう。



病院で会った時は
当たり前だけど白衣で。
眼鏡まで掛けていたのに…


今は違う。
デニムパンツにTシャツとジャケットとオシャレしていて、眼鏡は掛けてない。

まったく医者には見えないし
完全オフモードなスタイル。




そんな彼も
あたしに気付いたらしく
瞬き1つせず驚いた表情を浮かべている。



「どうした、翔灯?」



すぐ隣にいた男の人が速水先生に声を掛けた。



「え、いや。別に…」



若干焦りを見せた先生だったけど
すぐに冷静になり、席についた。



あたしも怪しまれない様に席を探す。


正方形の8人用テーブルに
女4人と男4人が向き合って座る様になっている。

先生の前に座るのはあまりに気まづい…


先生が右端に座ったのを確認し
あたしは左端に座ろうとする。


…が。



「ちょっと咲桜!メインは真ん中に座るって決まってんの♪」


「は!?」



明里によって
強引に真ん中に座らされた。


幸い
先生の正面ではなかったけど
すぐ右斜め前にいるんだから
あまり変わらない…。




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