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悪魔的ドクター

第10章 恐怖

マンションに着くなり
あたしはすぐ部屋に籠った。


頭痛があるのに薬を飲む気にもなれない。



本格的に
男は動き出したんだ


手紙には差出人は
書いてなかったけど
同一人物で間違いない。
地味男かも…と思っても
断定が出来ない。


あの手紙からすると
あたしに好意があるって事…
だよね。


だからって
こんなやり方…キモチワルイ



手紙なんて読むんじゃなかった。
封筒ごと破り捨てれば良かった。

そうすれば
写真だって見なくて済んだ…。


どうしてこんな事…







体も
精神的にも限界だった。

先生に…話してみようかな。
だけど
話して…嫌われたら?

『手の掛かる女は嫌い』
そう言われそうで怖い。
先生には…嫌われたくないの…






弱気になっちゃダメ。
犯人を見つけなきゃ。


震えてる場合じゃない



地味男に…
会ってみよう。



確かめるんだ。
何かわかるかもしれない。



「…確かめ…なきゃ」



あたしは1人で決意し
そのまま眠りに就いた…





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