悪魔的ドクター
第10章 恐怖
「君の事を知りたくて、この部屋の個室で、君の名前と携帯番号を見付けたんだ」
言いながら
男は少しずつ近付いてきた。
逃げるにも後ろは棚。
これ以上は下がれない。
「ずっと見てたんだよ?声が聞きたくて何度も電話したのに…どうして出てくれないの?」
ジリジリと
男はその距離を縮めていく。
やめて…来ないでッ
「この部屋にも来なくなって、会えなくて寂しかった…。だから君に会いたくて後を追った」
「…イヤ…」
「君の顔を見たかった…君に触れたかった」
逃げなきゃッ
あたしは思いきって走り抜けようと、横に一歩、脚を踏み出した。
…だけど
男に気付かれ、腕を捕まれた。
「ねぇ、どこに行くの?」
「…ッ」
思った以上の力に
腕は痛みだす。
「は…なして…」
絞り出す様に声を発したが
男には通用しない。
「その顔…可愛いよ」
そう言った後すぐだった。
男は腕をグイッと引っ張り
あたしの体を
床に叩きつけた。
言いながら
男は少しずつ近付いてきた。
逃げるにも後ろは棚。
これ以上は下がれない。
「ずっと見てたんだよ?声が聞きたくて何度も電話したのに…どうして出てくれないの?」
ジリジリと
男はその距離を縮めていく。
やめて…来ないでッ
「この部屋にも来なくなって、会えなくて寂しかった…。だから君に会いたくて後を追った」
「…イヤ…」
「君の顔を見たかった…君に触れたかった」
逃げなきゃッ
あたしは思いきって走り抜けようと、横に一歩、脚を踏み出した。
…だけど
男に気付かれ、腕を捕まれた。
「ねぇ、どこに行くの?」
「…ッ」
思った以上の力に
腕は痛みだす。
「は…なして…」
絞り出す様に声を発したが
男には通用しない。
「その顔…可愛いよ」
そう言った後すぐだった。
男は腕をグイッと引っ張り
あたしの体を
床に叩きつけた。