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悪魔的ドクター

第2章 合コン

「え…」



眉間にシワを寄せ
険しい表情をした速水先生が
腕を組んだ状態で壁に寄り掛かっていた。



何かをしている様子もない。
表情的に
明らかに怒ってる。




たぶんこれは
あたしを待っていたんだと思う。

間違いなく怒られるとは
すぐに感じた。


まだこちらに気付いてない先生の前を、あたしは俯き加減に素通りしようと横切った。



…が。



「おい」



止められてしまう。



「…あたし?」



聞かなくても今ここにいるのは
あたしと先生だけ。

だから
彼があたしを呼んだ事ぐらいは
わかってる。


けど
ちょっと他人のフリをしてみた。



「なんでこんな所にいるんだ?」



先生は表情を変えず
相変わらず眉間にシワを寄せたまま、あたしの顔を見た。



「なんでって…」


「お前まだ未成年だよな。居酒屋来て、酒飲むつもりか?」



あたしが答える前に
先生の口から
次々と説教が出てくる。



「しかもお前風邪は治ったのか?煙草と酒は気管支に良くないのはわかってるよな?」



それに加えて
質問責め…。





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