悪魔的ドクター
第10章 恐怖
「落ち着いたか?」
抱き締めたまま尋ね
コクン…と頷いたのを確認すると体を離した。
「点滴の針を抜くから…腕、少し触るけど…いいか?」
1つ1つ聞き
本人の了承を得ながら
処置を進めた。
情緒不安定の為
安定剤の注射をしようかとも思ったんだが、今の彼女に使うのはやめた方が良さそうだ。
薬漬けにしてる様で
気が引けたから。
幸い、先程より落ち着いてきているし…使わずに安定させたい。
「先生…ごめんなさい」
「え?」
点滴を取り替え
時間を確認していたら
咲桜ちゃんに頭を下げられた。
「発作…」
もしかして発作を起こした事に謝ってるのか?
「…気にするな。まだ気分悪いだろ。しばらく寝てろ」
しかし咲桜ちゃんは
無言で首を横に振った。
体はまだツラいはずなのに…
なぜ横にならない?
…もしかして
「俺がいない方が、いいよな…」
「え…?」
それが1番
考えられる。
洋服も着替えたいだろうし。
「部屋…出てくから、なんかあったら呼べ…」
抱き締めたまま尋ね
コクン…と頷いたのを確認すると体を離した。
「点滴の針を抜くから…腕、少し触るけど…いいか?」
1つ1つ聞き
本人の了承を得ながら
処置を進めた。
情緒不安定の為
安定剤の注射をしようかとも思ったんだが、今の彼女に使うのはやめた方が良さそうだ。
薬漬けにしてる様で
気が引けたから。
幸い、先程より落ち着いてきているし…使わずに安定させたい。
「先生…ごめんなさい」
「え?」
点滴を取り替え
時間を確認していたら
咲桜ちゃんに頭を下げられた。
「発作…」
もしかして発作を起こした事に謝ってるのか?
「…気にするな。まだ気分悪いだろ。しばらく寝てろ」
しかし咲桜ちゃんは
無言で首を横に振った。
体はまだツラいはずなのに…
なぜ横にならない?
…もしかして
「俺がいない方が、いいよな…」
「え…?」
それが1番
考えられる。
洋服も着替えたいだろうし。
「部屋…出てくから、なんかあったら呼べ…」