悪魔的ドクター
第11章 決着
「喉渇いたな…」
何か飲もうと部屋を出て
キッチンで冷蔵庫からペットボトルの水を取り出す。
「起きてたのか?」
後ろから聞こえてきたその声に
一瞬ストーカー男を思い出し
あたしはビクンと体が硬直した。
恐ろしくて後ろを振り返る事が出来ず、震えから、持っていたペットボトルを床に落としてしまう。
「咲桜ちゃん…?」
『姫宮さん…』
【あの男が、あたしを呼ぶ】
まだその錯覚と悪夢が
頭から離れない。
「ぃ……ゃ…ッ」
ガクンと膝から崩れ落ち
両手で耳を塞ぐ。
「落ち着け…大丈夫だ」
今度は隣から聞こえてきたその声は、聞いた事があった。
あの男の声じゃない…
恐る恐る耳を塞いでいた手を放しゆっくりと横を向いた。
「先生…」
スーツを着た眼鏡じゃない先生が心配そうに、こちらを見つめていた。
「大丈夫か?」
気を使ってくれてるみたいで
あたしと距離を空けて
必要以上に触れたりせず
優しく声を掛けてくれる先生。
そんなアナタに
あたしは酷い態度をとったんだよね…。
何か飲もうと部屋を出て
キッチンで冷蔵庫からペットボトルの水を取り出す。
「起きてたのか?」
後ろから聞こえてきたその声に
一瞬ストーカー男を思い出し
あたしはビクンと体が硬直した。
恐ろしくて後ろを振り返る事が出来ず、震えから、持っていたペットボトルを床に落としてしまう。
「咲桜ちゃん…?」
『姫宮さん…』
【あの男が、あたしを呼ぶ】
まだその錯覚と悪夢が
頭から離れない。
「ぃ……ゃ…ッ」
ガクンと膝から崩れ落ち
両手で耳を塞ぐ。
「落ち着け…大丈夫だ」
今度は隣から聞こえてきたその声は、聞いた事があった。
あの男の声じゃない…
恐る恐る耳を塞いでいた手を放しゆっくりと横を向いた。
「先生…」
スーツを着た眼鏡じゃない先生が心配そうに、こちらを見つめていた。
「大丈夫か?」
気を使ってくれてるみたいで
あたしと距離を空けて
必要以上に触れたりせず
優しく声を掛けてくれる先生。
そんなアナタに
あたしは酷い態度をとったんだよね…。