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悪魔的ドクター

第11章 決着

「どうしてそんな事までッ」


「って事は、間違ってない訳だ」



墓穴を掘った男は
自分の言葉に『言ってしまった』って顔をした。

そんな顔してももう遅いがな。



「で、今回また犯罪を1つ追加したんだな」


「犯罪…?」


「姫宮咲桜という女性に、ストーカー及び暴行の疑い」



俺の言ってる事は理解してる様で明らかに動揺が隠せていない。



「ぼ、僕の事、どうやって調べたんですか?」


「内部機密」


「…アナタは誰ですか。彼女とはどういう関係ですか」



どういうって…



「彼氏…?」



"?"が付いたらダメか。

『兄貴』っていうのも顔が似てる訳ではないし、『知り合い』にしては怪しい。

ってな訳だ。
咲桜ちゃんには悪いが
思い付いたのはコレしかなかったんだ。



「彼氏…ですか」



完全に信じてくれた様だ。

どうやらこの男にとっては
"?"の存在は
どうでもいいらしい。



「理解出来たなら、気安く彼女に触れるな。近付くな」



気分が悪いんだよ。

何より
咲桜ちゃんの涙を見たくはない






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