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悪魔的ドクター

第11章 決着

「くッ」



ギュッと唇を噛み締め
俺を睨み付け
開き直り始めた。



「なぜだ…彼氏がいたなんて聞いてない。僕は彼女を愛しているんだ。だから手紙も電話も…。なのに彼女は僕を見ない。僕を拒否して別の男を見てるなんて…」



なんなんだコイツは。

白状したかと思えば…
開き直りやがって。
勝手な理由にも程がある。



「好きだからと言って、ストーカーや暴行はないだろ。成人してるなら、善悪の区別くらいつくはずだ」


「わからない!彼女の気持ちが僕を見ていないなんて…」



あー
こりゃ完全に病気だ。
人の話も聞いちゃいない。


男の俺でも
こういう野郎は相手にしたくないタイプだ。



「アンタの身勝手な考えで、まわりが迷惑してるんだぞ。少しは考えたらどうだ」


「うるさいッ!お前みたいな男に何がわかるんだッ」



わかんねぇよ。
理解したくもない。
歪んだ愛情は
人をダメにしていくんだ。



「愛しているんだ。声が聞きたいんだ。顔が見たいんだ。電話をして何が悪いッ!後を追って何が悪いッ!!」



ヒートアップしていく男に
少々面倒になってきた…




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