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悪魔的ドクター

第11章 決着

「はいは~い。わかってますよ」



この警察男…
本当に大丈夫か?



「あ、そうだ。翔灯の彼女さん」



そう言って
警察男は咲桜ちゃんに視線を送った。

それに気付く咲桜ちゃん。



「え…あたし…ですか?」



驚いている。
当たり前だ。

ヤツは誤解してるが
俺らは付き合っていない。
まぁ面倒だから説明もしないが。



「そう彼女。翔灯は案外いいヤツだから。信頼も出来るし、なんかあったら頼ればいいよ」



なんだこの男。

何を気持ち悪い事を言い出す?


コイツから
『いいヤツ』なんて聞くとは…。

『案外』は余計だがな。



「…知ってますよ。先生がいい人だって事」



咲桜ちゃん…
お前まで何を言い出す…。

そういうのは苦手なんだ。
やめてくれ。



「余計な事を言ってないで、早くその男を連れて行け」


「はいはい」


「あとコレも一応持ってけ」



胸ポケットに入れていたボイスレコーダーを警察男に渡すと、ストーカー男を連れて路地裏を出ていった。




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