悪魔的ドクター
第12章 姉弟
「そんな事は…」
「悪かったな…面倒な姉で」
「そんな言い方ダメですよ!椿さんは、本当に先生の事を心配してたんですッ!ずっと悔やんでいたんですよ!?」
言ってから
『しまった…』と後悔しても
もう遅い。
「やっぱり…。何か吹き込まれたんだな…」
先生は気付いていた。
話の内容がどういうのか
聞かずとも理解してる
…そんな感じだった。
「…すみません」
"先生は全部知ってる"
そんな気がして
無理に言い訳しても
仕方ないんだと思った…。
「咲桜ちゃんが謝る事ないよ。どうせアイツが、聞いてもない事を勝手に話したんだろ?」
さすが血の繋がりがある家族。
"お見通し"って訳だ…。
「先生の家族さん達の事情はわからないです。だけど…椿さん言ってました。『あの時ツラかったのは先生も同じなのに、自分だけ逃げて…独りにしてしまったって。だからきっと、今も自分を恨んでる』と…。きっと…椿さんは後悔してるんだと思います。今日ここに来たのも、本当に先生に会いたかったからじゃないでしょうか」
余計な事を
ベラベラ話しすぎてしまった。
先生はまたも無言で
遠くを見つめている。
「悪かったな…面倒な姉で」
「そんな言い方ダメですよ!椿さんは、本当に先生の事を心配してたんですッ!ずっと悔やんでいたんですよ!?」
言ってから
『しまった…』と後悔しても
もう遅い。
「やっぱり…。何か吹き込まれたんだな…」
先生は気付いていた。
話の内容がどういうのか
聞かずとも理解してる
…そんな感じだった。
「…すみません」
"先生は全部知ってる"
そんな気がして
無理に言い訳しても
仕方ないんだと思った…。
「咲桜ちゃんが謝る事ないよ。どうせアイツが、聞いてもない事を勝手に話したんだろ?」
さすが血の繋がりがある家族。
"お見通し"って訳だ…。
「先生の家族さん達の事情はわからないです。だけど…椿さん言ってました。『あの時ツラかったのは先生も同じなのに、自分だけ逃げて…独りにしてしまったって。だからきっと、今も自分を恨んでる』と…。きっと…椿さんは後悔してるんだと思います。今日ここに来たのも、本当に先生に会いたかったからじゃないでしょうか」
余計な事を
ベラベラ話しすぎてしまった。
先生はまたも無言で
遠くを見つめている。