悪魔的ドクター
第5章 助け
「あれから具合はどうだ?」
「はい…大丈夫ですけど」
「寝る時は?苦しくないか?」
「え、はい。大丈夫です…」
ヤケに真剣に聞いてくるから
緊張してしまう…。
「胸の音聴くから、服捲って?」
先生は無言で聴診を始めた。
「うん。大丈夫だな。だけど無理するなよ?」
「はい」
「それと…」
聴診器を外した先生は
机から白いガードらしきものを取りだし、あたしに渡した。
それは
先生の名刺。
「夜中…発作が起きたら俺の携帯か、それがイヤだったら病院に電話して。すぐ対応するから」
「…わかりました」
確かに1人だと不安もあるから
連絡取れるのは嬉しいけど…
でも…なぜ?
「お医者さんって患者にここまでするものなんですか?」
考えるも束の間
思った事を口にしていた。
「いや、これは俺の勝手」
先生は苦笑いを浮かべながら
気まずそうに答えた。
「入院が出来ないし、夜の発作は心配なんだ。1人暮らしなら尚更放っておけない…」
そう言った先生の笑顔が
またツラそうに見えた。
もしかして
あたし…先生をすごく心配させてる?
「はい…大丈夫ですけど」
「寝る時は?苦しくないか?」
「え、はい。大丈夫です…」
ヤケに真剣に聞いてくるから
緊張してしまう…。
「胸の音聴くから、服捲って?」
先生は無言で聴診を始めた。
「うん。大丈夫だな。だけど無理するなよ?」
「はい」
「それと…」
聴診器を外した先生は
机から白いガードらしきものを取りだし、あたしに渡した。
それは
先生の名刺。
「夜中…発作が起きたら俺の携帯か、それがイヤだったら病院に電話して。すぐ対応するから」
「…わかりました」
確かに1人だと不安もあるから
連絡取れるのは嬉しいけど…
でも…なぜ?
「お医者さんって患者にここまでするものなんですか?」
考えるも束の間
思った事を口にしていた。
「いや、これは俺の勝手」
先生は苦笑いを浮かべながら
気まずそうに答えた。
「入院が出来ないし、夜の発作は心配なんだ。1人暮らしなら尚更放っておけない…」
そう言った先生の笑顔が
またツラそうに見えた。
もしかして
あたし…先生をすごく心配させてる?