悪魔的ドクター
第5章 助け
電話を切っても
疑問が頭から離れない。
いくら深夜でも10分で来るって絶対ムリだと思う。
「まさか…救急車出動?」
さすがにそれは困る。
発作といっても『死にそう』って程ではないから、救急車で来なくても大丈夫なんだけど…
だいたい
アパート暮らしなんだから
救急車なんて来たら近所迷惑。
みんな一斉に外に出て来るよ。
だけど今はそれ所じゃない。
「ゴホッ、ゴホッ」
頻繁に出始めた咳と
喉の違和感。
息苦しさはあったものの
歩けない訳ではないから
今のうちにあたしは着替えを始めた。
もし仮に救急車だとしても
先生にも見られるんだし
いくらなんでも
ジャージは恥ずかしい。
本当は化粧もしたいとこだけど
そんな気にはなれないから
やめておこう。
身支度を終わらせ
鞄を持って重い足取りで玄関に行き、その場に座り込んだ。
手には吸入器を持ち
何回か吸入を行っている。
にも関わらず
相変わらず咳と息苦しさは治まってくれない。
「また…先生に心配掛けちゃう」
先生…ごめんね
また迷惑掛けて…
苦しさと申し訳なさ
それと同時に
『見捨てられるんじゃないか』
って怖くなり、涙が出てきた。
―――ピンポーン…
気持ちが通じたのか
アパートのチャイムが鳴った。
疑問が頭から離れない。
いくら深夜でも10分で来るって絶対ムリだと思う。
「まさか…救急車出動?」
さすがにそれは困る。
発作といっても『死にそう』って程ではないから、救急車で来なくても大丈夫なんだけど…
だいたい
アパート暮らしなんだから
救急車なんて来たら近所迷惑。
みんな一斉に外に出て来るよ。
だけど今はそれ所じゃない。
「ゴホッ、ゴホッ」
頻繁に出始めた咳と
喉の違和感。
息苦しさはあったものの
歩けない訳ではないから
今のうちにあたしは着替えを始めた。
もし仮に救急車だとしても
先生にも見られるんだし
いくらなんでも
ジャージは恥ずかしい。
本当は化粧もしたいとこだけど
そんな気にはなれないから
やめておこう。
身支度を終わらせ
鞄を持って重い足取りで玄関に行き、その場に座り込んだ。
手には吸入器を持ち
何回か吸入を行っている。
にも関わらず
相変わらず咳と息苦しさは治まってくれない。
「また…先生に心配掛けちゃう」
先生…ごめんね
また迷惑掛けて…
苦しさと申し訳なさ
それと同時に
『見捨てられるんじゃないか』
って怖くなり、涙が出てきた。
―――ピンポーン…
気持ちが通じたのか
アパートのチャイムが鳴った。