悪魔的ドクター
第5章 助け
「喘鳴は聞こえないけど…呼吸は浅いな。まだ苦しい?」
「少し…コホッ」
「わかった…。病院行くよ?」
聴診器を外した先生は
あたしの体を支えながら
立たせてくれた。
明日はまた大学があるし
今から病院に行ったら
何時に帰って来られるかわからない。
本当は断りたい所だけど
発作が酷くなっても困るし
速水先生は断ってもムダだとはわかってる。
だから素直に従った。
駐車場に停めてある先生の車。
さすが医者。
BMWだもん、金持ちの証拠。
高級車に緊張しながら助手席に乗り込むと、仄かに香る甘い芳香剤が鼻を掠める。
車内は黒が基調でシンプル。
余計な物は何1つ置いてない。
「近くの病院にするか…」
「…速水先生の所がいいです」
先生の病院の方が安心する。
先生が安心するんだ。
先生と2人きりの
短いドライブが始まった。
発作があるはずなのに
それ以上にあたし…緊張してる。
先生の車だから?
そんな事言ってられる余裕があるから可笑しいよね。
「少し…コホッ」
「わかった…。病院行くよ?」
聴診器を外した先生は
あたしの体を支えながら
立たせてくれた。
明日はまた大学があるし
今から病院に行ったら
何時に帰って来られるかわからない。
本当は断りたい所だけど
発作が酷くなっても困るし
速水先生は断ってもムダだとはわかってる。
だから素直に従った。
駐車場に停めてある先生の車。
さすが医者。
BMWだもん、金持ちの証拠。
高級車に緊張しながら助手席に乗り込むと、仄かに香る甘い芳香剤が鼻を掠める。
車内は黒が基調でシンプル。
余計な物は何1つ置いてない。
「近くの病院にするか…」
「…速水先生の所がいいです」
先生の病院の方が安心する。
先生が安心するんだ。
先生と2人きりの
短いドライブが始まった。
発作があるはずなのに
それ以上にあたし…緊張してる。
先生の車だから?
そんな事言ってられる余裕があるから可笑しいよね。