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悪魔的ドクター

第7章 心配

最近突然帰りが遅くなり
気付けば顔色が悪くなっていて
家でグッタリしながら点滴って…



まさか本当に
何か病気だったりするの?



頭に浮かんだのは
『過労死』の3文字。



「嘘…やだよ…?」



そう思ったら
急に恐怖と悲しみが押し寄せ
涙が込み上げてきた。


足が震え
立ってる事が出来ず
膝から崩れる様にソファの近くに座り込んでしまった。



「せ…んせ」



いつの間にか溢れた涙も止める事が出来ず、あたしは震える手で項垂れる先生に触れようとした。




その時…



「…咲桜ちゃん?」



先生は項垂れていた頭をゆっくり上げ、虚ろな目であたしを見た。



「先生ッ」



目を覚ましてくれて安心し
また涙が溢れ、声が震える。



「え?どしたッ!?」



泣いてるあたしに驚いたらしく
先生はバッと体を起こした。



「良かった…生きてた…」


「生きてた?俺の事か?」



声が出なくて
コクコクと数回
首を縦に振った。



「いや…死んだ覚えはないが…ちょっと眠っていたみたいだ」


「びょ…病気…なの?」


「え?」



あたしは点滴を指差しながら
恐る恐る尋ねた。




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